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なつぐも
{引用=―エミリ・ディキンソン " AFTER a hundred years --"に基づく―}
ともだちがだれもいなくなったとき
わたしはその野原にいき ....
低気圧が近付いてゐる午後。
少年が鉛筆を削つてゐる。
室内に、新しい芯の匂ひが満ちる。
「隆、下りてらつしやい」
と、羊羹を切り終へた母の声が階下から聞こ ....
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に ....
聖書をよく焚いてから飴玉を投げ上げてください。
反転します。
落下しない
林檎
蜜柑
それから
檸檬。
安物です、この宇宙は。
{引用=( ....
静かさ
静かさ、といふ音があると思ひます。
秋の夜長、しをれかけた百合を見ながら
静かさに耳を傾けます。
{引用=(二〇一八年十一月八日)}
....
色画用紙をひろげて
影をうつす
木炭でなぞる
しばらく眺める
笑いがこみあげてくる
なんと へんなかたちなのだ
俺といふやつは
俺は笑つた
笑つて 笑つて
笑ひ尽くした
....
けだもの
ひとの声がする
空がなく
土もない
紙の色の月がうすく照らす
このわづかな世界に
やさしく
神々しく
いつくしみ深く
ひとの声がする
《祈りなさい ....
或る秋
切り取られた空が
造り酒屋の軒先にひつかかつて
はたはた ゆれてゐる
おかつぱの姉さんと
坊主頭の弟が
口をまんまるにして
それを見つ ....
お月見
少女は青い服を着て
ひと晩ぢゆう恋文をかかずにゐた
姉さんの形見のコーヒーカツプに
月をうかべて
{引用=(二〇一八年九月二十五日)}
....
いつぽんの川がながれてゐる。
川べりの道は夏枯れた草に覆はれてゐる。
川はゆつたりと蛇行して その先はうつすらと 野のはてにきえ
太古の記憶へとつづいてゐる と村びとたち ....
立見春香さんの石村さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
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なつぐも_他二篇――エミリ・ディキンソンの詩篇に基づく(再掲 ...
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石村
自由詩
18*
19-4-19
室内
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石村
自由詩
21+*
19-3-24
旧作アーカイブ2(二〇一六年一月)
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石村
自由詩
13*
19-3-18
星崩れ症候群
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石村
自由詩
23*
18-12-30
静かさ/窓/祈り
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石村
自由詩
23*
18-11-25
少々早い辞世の歌
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石村
自由詩
17*
18-11-6
けだもの・部屋
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石村
自由詩
29*
18-10-29
或る秋・連絡船
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石村
自由詩
20*
18-10-6
掌編二題
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石村
自由詩
19*
18-9-28
小さな村で見た
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石村
自由詩
22*
18-9-20
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