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「あかちゃん 一」
あかちゃん
春先の木の芽だよ
さくらの けやきの えださきの
まあるくって これから
うん っと ひらこう

「あかちゃん 二」
ひかりのあかるい
つめたなひるの ....
黙りこくって下ばかりみて 歩いていたら
花が咲いていた 枯れ葉が落ちていた 色とにおいと

たまに ぽかあんと 空をみあげると

ひろくって 青くって ちょっと吸い込まれてしまいそうで

 ....
くらいくらい 荒野につくりあげた
復讐の塔に閉じこもり
「ひとりだ」と呟いたら
はたかれた

ひたすら 喪いすぎたのだろうね

青い夕暮れに細い声でないてさ

耐えられないわたしを  ....
テレビニュースは
ほぼ ほぼ
悲しい事件ばっかりで埋まるが

きょうの夕暮は
オシロイバナに染まった指先を
落ちてゆく太陽に透かしたよな
かがやく
むらさき色で
たくさんの人を乗せた ....
名も付けられぬとりどりの色をしている砂の文字列に埋もれて
やわい肉を縮めこませ
耳を塞ぎ
あなたに握りしめられればその途端
脆くパリンとわれてしまうような
うす青い貝になってしまいたいときが ....
文字の海に溺れる
すべて かつての
少年少女

酔い醒まし
夜を仰げ

幾百の
まなざしは
三日月を交わし
空たかく白色にまぐわい
しいか宿る卵から
乱反射する
燦燦の
万 ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる

きみのとうさ ....
考えてみたらあたりまえだけど
詩をかくひとにも
なにかしら毒のようなものをまとう
ひとがいた

目立ちたいひと
偉くなりたいひと
人を貶めたいひと

なんだか
スンと
さみしいき ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)

遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
羽根さんの田中修子さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春さんやあ- 田中修子自由詩619-1-5
みちばた- 田中修子自由詩618-12-21
波兎の石塔- 田中修子自由詩11*18-10-5
むつかしいこと- 田中修子自由詩3*18-7-27
とりどりのいき- 田中修子自由詩10*18-7-24
きらめく深づめの記憶- 田中修子自由詩4*18-7-22
きみのとなりにユーレイのように- 田中修子自由詩18*18-6-10
こおり/朝の空/鏡- 田中修子自由詩12*18-5-20
名も知らぬ国- 田中修子自由詩16*18-5-4

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