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せとものが 乾いていく
洗った水を流す
手のとどかない
光源からのぬくもり

雇われたわけでもなく
息を 野に延ばす

図の中にいる血脈
末端を一巡り鼓動

いつか影を潰し
完 ....
結婚が決まって 指輪を買いにいった

おもちゃみたいなアクセサリーばかりの私
緊張して店員さんに 結婚指輪をと言うと
いろいろみせてくれた
自分の指のサイズも まともに知らなくて
次々に  ....
花の咲いた間だけ
とげに触れぬように

見張るように透明なコップに
移し変えたのは

空の下で枯れるすべての事から
逃げるためですか
守るためですか

とげよりもおそろしい指で
 ....
とってのこわれたカッター
囲まれたからおとなしく
折れたら折れた先で
汚れていく
自分と自分以外の事

時々 ねだるように
捨てられないだろうと
机の隅で 灯りから
はみでる

 ....
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点

朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み

直進の列に いつものように 並び
 ....
ふるわされた小紋の
遅い続き

とりつけられたままの
フレーム

切り落とした爪だけ
泣いてる

どこにいければ
そこは どこなの

力づくと
開けられたものに
かぶる 溶 ....
かかえこまれて
光線から隠れて

鼓動の深さに滲む
羅列 

虹のような破線 

こぼれる 
ガラス の

底の底

あなた
立ち去りなさい

私が
自由になるのだか ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して

いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して

数は ど ....
地下組織で会おう
幾つもの目が 最後の挨拶のため絡んだ

今だ
男達は いっせいに 監視に襲い掛かった
採掘現場の数人の見張りは 銃で応戦する
あたりは すぐに血まみれの死体の山になったが ....
ビンが 薄いレモン色に 枯れていく

花というものを 残せない
屈折の返る 生真面目な黙殺は

水辺リに 傾けられて寄り添った
青雲への 憧れに空域をなくす

満たされぬ受け口の 外に ....
黄緑色の ミニかえる
サンダルの先に はねてきた
白い靴下 汚れそうな脇道で
待ってても咲いてしまった花は
当惑する

みたでしょう もう
もう できることはないの

ただ こうして ....
服の仕立て屋の看板の前のバス亭から
町を離れる時刻は 数本

昨日の夜から待ってた 朝は
大きな通りに 越えて 来た

牛乳配達のバイクが かちゃりと 続く
家の開けられた窓からは 蛇口 ....
遠い朝 日に乗るように
長靴が 畑の真ん中に立っています

沈んでいく桃色の光が 靴底で
何人かの村人に 似ていきます

ひそりと ゆえに おもむろに かぜ

駆け出しそうな 針葉樹の ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
月の燃した小雪が
小さな風に産まれて

寝ている黒い土の上の枯れ枝に
微笑んで 触れて行く

土は 春を育むから
そのままでは いられないけれど

幾千億の時間の 今だけ

枯れ ....
潜り込む 星の人形を
ヒソメル鱗の 綿あおい積木 

そろそろと 羽織らせた髪の陸湾
つけ足す かじり 染めた蕾

足から 運ばれる ひき潮の鞠音
消された煙 だけ 壁に ....
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている

咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない

その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
少しづつ はぐれるようにして
息のつけるところまで
霧雨が 庇う様だ

陽射しが吠えていた 
ハンドル握りながら
ひとすじの 血脈が
太陽に かかると思っていた

そして 同じくらい ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
日陰は 降り積もりはじめた頃の
うぶな雪 白く内側に抱えていて
ひっそり 溶ける

溶けたつものは 眠る
とどかれること なく
鍵のかかった時計の針から
音だけしている

止める事で
生かされるものに
従った

まざらない光だと
闇に ゆだねた

けれど 痛みは
あなたの
手におえないだけの
窓まで  ....
風にさわる手を
持っている 心

揺らいでいるのは
壁の外 ではなくて

壊す意味も途切れた
伏せた目の奥の ハンマー

持っていられない 紋様を
さらして 威嚇する蝶

かが ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
吊っていた管に
私の血が流れ

立っても
座ってもいない
赤い液に

ほんとに支配しているものは
いつもは みえなくて

体から離れた時だけ

錆びる 舌先
うわずる 耳
きたへ うつる ほの を
しゃくりあげ おおう て

そりは それていく ゆき
あけて あんでいく いと

かたまれない かげろい
かまれるたび ゆりゆれ

つけた げんの なまえ
 ....
あなたは 土にならず
離れず 月に なった

継がないはずの 木々の名も
つなげぬからだ わたる鳥も

襖に 閉ざされた 小雪冷え
焚きつけたストーブ その奥

影に ....
邪魔な清いものから葬る
熟れた憎しみは
やさしい殺し方を知っている

刺すかわりに 微笑み
逃げられないように 思いやる

決して ひどいなどと 回りにはみせない
とどめは 自 ....
たりぽん(大理 奔)さんの砂木さんおすすめリスト(72)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
化石源- 砂木自由詩12*07-3-4
結婚指輪- 砂木自由詩25*07-2-11
きっと_いつまでも- 砂木自由詩20*07-2-4
こわれたカッター- 砂木自由詩11*07-1-22
暮れの路上- 砂木自由詩14*06-12-19
そえひわ- 砂木自由詩14*06-12-9
コルクと瓶の海- 砂木自由詩19*06-12-5
救い- 砂木自由詩26*06-9-30
刻限- 砂木自由詩10*06-9-27
乗り間違えた小熊- 砂木自由詩6*06-9-3
冷たい_カーテンコールの下- 砂木自由詩12*06-8-6
レイン_リフレイン- 砂木自由詩9*06-7-29
休日- 砂木自由詩7*06-7-23
白い_足跡- 砂木自由詩14*06-7-22
ゆうらん- 砂木自由詩12*06-6-5
小さな土の唄- 砂木自由詩10*06-5-29
メロウ- 砂木自由詩4*06-5-24
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
白い蕾- 砂木自由詩11*06-5-10
知りたくなかった知りたかったものへ- 砂木自由詩12*06-5-8
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2
古い翼- 砂木自由詩9*06-4-25
そらの_そらへ- 砂木自由詩8*06-4-22
終わらない冬の終わりに- 砂木自由詩13*06-3-26
いるはずなのに- 砂木自由詩6*06-3-12
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
ざらざらと_した- 砂木自由詩10*06-2-18
鳴る_足跡- 砂木自由詩7*06-2-12
射かける_しぐさ- 砂木自由詩11*06-1-15
陽射しに- 砂木自由詩9*06-1-8

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