ねぇ。
聞いて、くださいよ。
私の、恥ずかしい勘違い、ン十年の、はなしです。
私にとっては、長〜い、暗闇の中のはなしになります。
まずは、以下の文章を、読んでくださいね。



 ....
 
よおて
ぐちばかり
ゆうて

ねても
いびきかくと
「ウルサイ」

いきて
さびしいと  
ゆうて
 
いまも
まいあさ
しんで

しんで
しんで 
しんで
 ....
鳥の船が沖をゆく 夏の朝

雲の峰が溶け やがて海になる


{引用=(二〇一八・八・一〇)}
{引用=悪徳商法}
架空請求書が送られて来た
金額は自分で書き込むようになっている
魂の値段と 生の負債総額
その差額を生きている間に振り込めと言う

この後なに一つ善行をする予定はない
 ....
先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。

先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。

生きている時に先 ....
きみはなにに殺されたのだろう。

この日付、六月二十六日という日付のほんとうすら私はもう忘れつつある。きみの命日そのものだったのか、それともきみが死んだことを私が知った日だったのか。

おそろ ....
親と両国で会った
そして 帰る電車に乗った 地下鉄で
それは 自分にとって何だったのだろうと考えていた
話していたのは空の色についてだったのかもしれない 


一日中 考えていた そんなこ ....
     ※

死の匂う、音を聞く。だいぶ疲れているのだろうか。考える人のようにソファーに座り込んで、夕方に近い、昼下がりのつよい陽射しに少しうつむく。それは沈んでいる、僕の罪悪そのもの。不意に、 ....
要は介錯だ

頼む方は
この人に、と思うし
頼まれる方は
この人のためなら、と思う

法律なんかクソ喰らえ
捕まえたければ捕まえろ
それでも
やらねばならないことはある

いい ....
朝の光を浴びて
少しぬるみ
世の中のさかさまの文字を
投影している
硝子びんの中の液体の揺らぎに
ひと瓶飲んだら死ぬかなと
たずねても
答はみんなさかさまだから
解読できない
プリズ ....
あかるいバスにのって
あかるいまちをゆく
肌にひっかかるような四月をぬけて

風がつよいので
往来の恋はみんな片付いてしまった

ゆるい靴紐
空があんまり白いとおもったら
端 ....
耳の奥の海の青さ
朝のまま蝶よ渡れ
俄かに結びまた解ける
気まぐれな踊り手たちの
死の求婚を袖にしながら
ただ風を漕ぎ あの島の
今は盲いた娘の白髪を
露こぼす花となり飾れ
高まる日差 ....
雷鳴のように ひびく
原っぱからの子供たちの叫喚
それは 独居している
卒寿のお独りさんにとって
なによりものごちそうになる 
が 
それと同時に気がつくのだ
壁時計の秒針が重たげに 
 ....
生協の宅配カタログと老女の一人暮らし
一週間生活するには一袋に四個入りで十分です
余るようなら
トイレットペーパーで鼻をかみ
水に浸けて汚れを落とす
それくらいは日常的

新聞だってクシ ....
 文が泣いておりました。
 誰にも読まれず、誰にも気づかれず、誰にも拾ってもらえなかった文は、詩に生まれ変わることもなく、暗がりで泣いて、泣いて、ずぶ濡れになって溶けていくのです。
 悲しみのただ ....
 心が籠った文は、読まれた時に、
文ではなくなり、詩に生まれ変わる。

 贈る者と受け取る者。
二人の心が重なって、生まれてくるのが詩だから。

 貴方は詩を書いているつもりでも、
それ ....
火の風船をだれかが突く
わからず屋のネクタイを締め上げて
笑っているが笑ってなんかいない

ゆっくりと傾いで往くビルにも死守したい角度がある
朽ちない果実の籠を持った老人
腐った果実を山盛 ....
秒針はびっこを引いていた
分針は静かなカタツムリ

わたしたちは同じだけ出会う

あなたは追い越し未来へ わたしは
逆行しているまるでそう見えたでしょう

同じ今を黙殺しながら互いにず ....
 虚無から生まれる露草の空
 瑠璃に混じる雀鯛
 長方形に切り取られた夜の夢  
 
 海に浮かぶ星は
――まるで金平糖のようだ
――ああ、そうだな
  
 「またこの場所で逢おう」
ウンコがあると蝿が湧く
しかし、蝿は自然発生する訳ではない
ウンコを目指して何処からか
やって来るのだ

そんなことは当たり前だと思うかも知れない

では、自称詩人はどうだろう?
あな ....
8歳の娘が片付けを手伝いながら言う

「あたしねぇ、皆んなが笑ってくれたら、嬉しいもん」

「お前は偉いねぇ」

「だってねぇ、お手伝いで皆笑顔。あたしも笑顔」

お前は天使かっ!
なぜみんな
ほんとうにみんな
よごれていってしまうのだろう

うたがうこともしらず
きずつけることをおそれ
そっといきてきたものたちの
こころのかいをこじあけ
よごれたみずがしんにゅう ....
 月の光が少年を飲み干して 枕元に血が滴り
 百足たちが遊魚のように飛び跳ねる

 全身が軋む
 恐ろしい夜
夜明け、窓を開けると
空に、明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で、掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の暖かい雨は、降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
朝の鳥はうるさい
昨夜のことを話し合っている
方向性をきめている

どっちの空が安全なのか
そんなことではない

朝の鳥はいそがしい
こどもが親の後ろを泳ぐ

どこにえさがあるのか ....
スクランブルエッグみたいな頭を通過するのは
麗らかな日の小鳥の囀り
ケチャップをかけてお召し上がりください
私はもう私ではないのです

間もなく訪れるふわっふわの世界
楽しみだけどちょっと ....
流行りの芸人だらけのバラエティ
付け足された笑い声

チャンネルを変えたいのに
発した赤外線はそっぽに飛んでった

盲目の信仰を否定されて
只今の幸福が本物か疑わしい
どちらを信じるべ ....
大河ドラマの西郷役は
どう考えても俺ではないかという意見が
俺の周囲の多数派だ
鹿児島出身の女性などは
鹿児島県民はみんなあなたを待っていた
とまで言っている

今からでも遅くはないぞ国 ....
工場の
金属板を打つ音が空に響き
僕はシートに深く座って
窓の外を見ている
電車は出発時刻を静かに待ち
構内のスピーカーの
沈黙が雨の音に聞こえる

涙は
いつも遠くから
そして人 ....
むらさきを
白に刺す
影絵 影絵
すべてが
生まれ来る暗がり


明るく 渇き
荒れ とめどなく
波間に漂う
水はじく生きもの


艦が着く
小さく ざ ....
腰国改修さんのおすすめリスト(106)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メローな気分、って。- 秋葉竹散文(批評 ...318-9-29
よおて- 犬絵自由詩318-9-16
水平線- 石村自由詩7*18-8-29
終りに三つ- ただのみ ...自由詩13*18-8-8
ただ悲しい- 鵜飼千代 ...自由詩11+*18-6-28
きみはなにに殺されたんだろう- 田中修子散文(批評 ...12*18-6-26
梅雨の間に- 番田 自由詩518-6-18
終末- 本田憲嵩自由詩618-6-17
自殺幇助- 花形新次自由詩218-4-13
除光液- そらの珊 ...自由詩19*18-4-8
カステラ- はるな自由詩1118-4-7
蝶の便り- ただのみ ...自由詩5*18-4-4
失_題_(九)- 信天翁自由詩518-4-2
トイレットペーパー- 為平 澪自由詩5*18-4-1
泣いた文- OMEGA自由詩6*18-3-31
歩む文- OMEGA自由詩218-3-31
春の頬に落書き- ただのみ ...自由詩5+*18-3-28
相対性- ただのみ ...自由詩12*18-3-28
夜の海- 古具をふ ...自由詩118-3-27
蝿と自称詩人- 花形新次自由詩218-3-27
親馬鹿馬鹿一代- 暁い夕日自由詩6+*18-3-27
なぜ- ヤスヒロ ...自由詩3*18-3-27
満月- 古具をふ ...自由詩7*18-3-26
桜の樹の下へ- 長崎螢太自由詩5*18-3-26
朝に忙しい鳥は- 朧月自由詩618-3-26
非現実の夢- 木村きむ自由詩318-3-21
リモートコントロール- 木村きむ自由詩418-3-21
西郷隆盛- 花形新次自由詩118-3-20
霖雨の終わりで- flygande自由詩5*18-3-20
響く_はじまり- 木立 悟自由詩218-3-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4