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仙台は、あの大きな揺れのあとも、不気味な地鳴りの音が鳴り止まずに、世紀末感、たっぷりでした。それから駅のエスパルから煙があがってた。ヘリが空を飛び、警官は、津波が来るから高台へ!と叫んでた ....
 
 
どうもよくわからないのは、これ見よがしに、被災地の追悼式に来ました、とか言ってる連中。まだなにがあるかわからないんだから、そんなに被災地に人が集まっちゃったら、またたまたま大地震がきた時に ....
息子が小二に進級するにおいて、ひとつ注意したのだが、あれはたしか私が小三になった頃、うっかり二年生の教室に、休み時間、思いっきり助走して(注目を集めたかったのだろう)その教室に、豪快にすべ .... 19歳の頃好きな人がいて、当時はまったくありえなかった逆チョコをあげようと思ったのであるが、やはり黒山の女子しかいないデパートのチョコレート売り場は恥ずかしく、そうしてついにとった行動が、 ....  
 
くるしいの
とたずねると
くるしくないと
こたえていた
あなたはもういない

いたのかさえ
もはやわからない
いまがいまにそまって

ただとりのさえずりが
くるしくな ....
 
 
この季節になると思い出します
行きも帰りもバスでした
山奥の芋煮会場に着くと
澄んだ風が吹いていました
肌が乾いてなつかしい気がしました
網目になった体を
すうすう吹き抜けてい ....
 
 
鞄と間違えて
父さんが
枕をかかえて会社に行く
目を閉じたまま
夢を見てるんだろう

父さんは
目を閉じたまま電車に乗り
目を閉じたまま
タイムカードを押す
目を閉じた ....
 
 
今を指差すと
今ではない
指先がやって来る
するとこの指は
たちまちおばけになる

今を指差す
ことしかない
少しでも
過去や未来ではならない
今だけを
指差すしかな ....
 
 
くもひとつない
おそらから
あめがひとつぶ
おちてきた

なにかの
まちがいかもしれぬ
おそらのしたで
ねむってる
ぽちがみちの
まんなかで

おはなに
あまつぶ ....
 
 
どう見ても
人でしかない
葡萄を見ていた

同じ売場で
何度も見てるから
店の人に
怪しまれさえした

名前を知ってる
と思った
葡萄の品種ではなく
たった一つしか ....
北野つづみさんの小川 葉さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
震災の記憶- 小川 葉散文(批評 ...413-3-12
被災地はいつもそこにある- 小川 葉散文(批評 ...913-3-11
小学校における並行世界- 小川 葉散文(批評 ...212-4-4
バレンタインデーの思い出- 小川 葉散文(批評 ...412-2-24
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いきかえり- 小川 葉自由詩1109-9-19
父さんの夢- 小川 葉自由詩809-7-17
指先- 小川 葉自由詩309-7-7
ぽちとあめ- 小川 葉自由詩409-6-13
葡萄- 小川 葉自由詩309-5-23

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