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「私は告白すべきなのでしょうか。寒々とした六畳一間で一人で暮らすようになって八年が過ぎました。和製日本語のようで妙な名前のマンションで、マンションと言っても全く高級感のないものです。左右の隣室には差が ....
絶望ノートを拾った
絶望的な内容が書かれていた
ゴミ箱に捨て駅に急いだ
恋愛詩を好まない。
なぜだろう。
もともと、スターオタク拝見や、スター結婚報道があまり好きではない。さらに言えば隣の晩ごはんや、○○!お宅訪問なんかも好きじゃない。つまり、他人の生活や生活 ....
あの日
ポプラはたたずみ
欅は足早に歩いていた
ヤマボウシは落ち着きなく
楠は泣いていた
私は山に向かう
晴れの日に
桜が死んだ
歌う鳥は
誰もいなかった
キッチンにて
大きな柿を4等分に切り分けて
手づかみで頬張り
私は猿になる
風が匂い
そのまま森林から抜け出す
あたたかい草原で転んだ
目の前に
健気に花が咲いていた
それは美しい
....
見とれていたんだろう
月に
いいんだよ、急に猫に戻らなくても
猫は「え?」って顔をして
猫ですけど?って言いたいみたい
邪魔はしないよそれじゃ。また
子育て大変かな
長いこと ....
歩いてきた道を引っ張ったら一本のロープ
あなたの道はからまって寒い夜の吐息
手を離せばロープはひらひらと花びらに変わり
あなたは残された花芯
それから間もなく雪が降り積もるから
真っ白な世界 ....
アップル シナモン 川の岸辺
小さなブロックに腰掛けて
気に入らなかったから地面に寝転んだ
あっと思う間もなくマネキンになっていた
拾われて生活が始まってその色とオーダーに染められた
抵抗は ....
白いクルマに乗って
知らない町に着いた
知らない人に会って
知らないうたを歌った
そのまますべて流れて
暗くなったら波音
ああ
知らない人になりたい