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夏の夕暮れの
そこは片隅
母の白い指のすきまから
転がり落ちた
ひとかけらの氷のゆくえを追った

蝉の声が遠のく
逃げていく蟻の触覚
氷は崩れ、いつか傾く
音もなく
あとかたの水
 ....
手のひらの小鳥が
命を使い果たしていくとき
呼んだら
返事をした

それは
声にならない声
音を失った声は
振動だけになって
手のひらをかすかに震わせた

あれはやっぱり声だった ....
花林さんのそらの珊瑚さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
氷流- そらの珊 ...自由詩9*21-6-25
梅雨空に- そらの珊 ...自由詩23*19-6-8

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