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ソーダ水の
薄い、みず色に光る泡を
優しく、かき混ぜ、溶けるように
わたしの過ぎた惑いを
散らしていった

初夏の早朝に舞い降りる
冷気のビロードで
肌がひんやりする感触が
心地よい ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し、澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷っている ....
離れると 音もなく
落ちた 花びらは
ひとつひとつ 冷たく発光して
私たちは 消失のただなかで
不釣り合いな接続詞を
あてがい 続ける

たくさんの繊細な 傷を
指でなぞり 再生して
 ....
石村さんの長崎螢太さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初夏のリズム- 長崎螢太自由詩5*19-6-19
送春の詩集__- 長崎螢太自由詩4*19-4-4
LED- 長崎螢太自由詩12*18-12-12

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