すべてのおすすめ
△雨宿り

花見をしていて
にわか雨に
あった
雨から
逃れるのも
その花の
下だった

△枝

花をつけた
さくらが
つんと枝を
突き出している
さびしさを
突 ....
О

*痩せ蛙

夜を通し
朝になっても
まだ
痩せ蛙が
啼いている
こうなると
蛙の身が心配で
「そんなに無理しないで
永く生きてくれ」
 と彼は言った

*菫

 ....
О


 その病院は川のほとりにあって、少女の入院している病室の窓から、河口の様子がよく見えた。河口に近い岸には、小舟が何艘も繫留されていた。そのうちの一艘の白い小舟を、少女はことのほか愛してい ....
О

春の野原で
寛ぐ兎が
見え隠れしている
長閑な
春の日といえども
全身を曝してはいられない
小心もので臆病な
野の生き物

その兎が
渓谷の十メートルの激流を
跳んで渡 ....


手乗り文鳥が
籠から
彼の手に飛んで来た
しかし手が
あまりに冷たくて
肩へと移動した
そこで
すぐ上にある
彼の耳をひっぱる
痛い!
注射をされたみたいに
痛い

 ....


春の庭に
寝そべって
一本の骨を
しゃぶっている犬が
横目で人を見ている
何だあいつは
というように



春愁の夢の中より
黄蝶が生まれる
ほどなく蝶は消えたが
夢はくっきり
覚えている
あまりにも鮮明な
夢だったので
私は眠れなくなり
起き出して窓を開ける
するといたのだ
 ....
 ○

 煌めく金の声を、地上にばらまいて、
雲雀が青空へ昇って行く。
「あんなに雲雀は、金持ちだったかしら?」
 と見上げていた地上の鶏が言った。
「貧しかったわ」
 と別の鶏が応えた ....
空丸さんのオキさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エスキス9- オキ自由詩2*18-4-22
エスキス8- オキ自由詩1*18-4-20
白い小舟- オキ自由詩3*18-4-18
エスキス_4- オキ自由詩2*18-4-17
エスキス_2- オキ自由詩3*18-4-14
エスキス- オキ自由詩3*18-4-12
春愁- オキ自由詩2*18-4-10
鶏と雲雀- オキ自由詩2*18-4-9

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する