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注がれて、熱くなって、割れちゃった
苦い液体をよくわからないまま漏らしている
シャリシャリ割れながら天井を見回したわたし
あなたはふわりと電気を消した
とうもろこしをもぎると、
骨が折れるような音がして
透明な血がじゅわっと溢れて手首を伝った
舐めとるのに夢中になっていると
入道雲が発達してきた
わたしにはまだ涙が残されている
流 ....
あ、
歌が聴こえる
ほら、よく聴いてごらん
なんだかとても寂しげな歌だねえ
あなたには歌ってほしくないなあ
もしもあなたがこの歌を歌うときは
僕は何をしているんだろ ....
照明の脆い洋食屋
「鮪のスペアリブと海老のステーキを……あとジントニックを」
「かしこまりました」
それで、わたしは待ちました
待っている間、色々なことを考えました
仕事を辞めて ....
【虹色の白鳥】
遠い海に、虹色の白鳥がいるという
羽はとろけるようにやわらかく
飛ぶようにはつくられていない
青い夜を泳ぎつづけて
ああ、まるでひとりぽっち
そういう思いに羽が沈み ....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき
静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス
川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩
無 ....
母は美しい
だから母の死体はきっと美しい
閉ざされた瞼にわたしは
小さなダイアモンドを飾りたい
「石なのに、この世で一番綺麗」
耳にツンとくる冷たい声が蘇る……
母の死因はきっと病 ....
魂の相性が気持ちいいの
やわらかな摩擦がいい……
言葉と心を
大切に汚し、ゴミにするの
海の中の、どこかには
息ができる場所があるって
夢に見るほど、憧れてたのに
あなたにすべて ....
【公園】
躁鬱な白熱灯が
葉桜のささやきになだめられて
たわわに実った涙を
鳥が、祈るように啄んで
焦げ落ちた空へと死んでいった
【狭い路地】
ヨモギ色のトタンの一軒家
も ....
水ぶくれに縫い針を刺した
ねずみ色の朝 そうだ、サラダでも食べよう
人参を千切りにする
かなり細く綺麗にできた
玉ねぎの生食は胸焼けするから
レンジでチンして、水にさらして
レタスをち ....
パジャマに血が滲んでいる朝は
なぜか少し早く目覚める
眉をしかめシーツを確認する
空は綺麗だ
*
わたしを好きと言う
その唇が
おどけにも見えるし真面目にも見える
アイスコーヒ ....
死にゆく蛍がかじった、かもがやの隙間の細い風
すっかり軽くなった腹を抱え
夜霧の中をしっとり歩いている
大きな風に
人の声が洗われて、草木の本当の
美しさを見る日を待ちわびていた
....
メガネのフレーム内しか
見えないわたしだから
メガネのフレーム内から
できることを探す日々……
好きな芸人が窃盗で捕まった
みんなから愛されている歌手
わたしは嫌い
自分で詩 ....
la_feminite_nue(死に巫女)さんの印あかりさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
珈琲カップ
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印あかり
自由詩
9*
19-10-10
とうもろこし
-
印あかり
自由詩
8
19-8-10
歌
-
印あかり
自由詩
9*
19-7-21
今日という日は面白いのか
-
印あかり
自由詩
7*
19-6-27
虹色の白鳥
-
印あかり
自由詩
16*
19-6-7
楽しいね_楽しいや
-
印あかり
自由詩
10*
19-5-22
母の死体は美しい
-
印あかり
自由詩
10*
19-5-19
子宮の中からおはようを言うわ
-
印あかり
自由詩
6*
19-5-9
夜の散歩
-
印あかり
自由詩
9
19-4-21
_
-
印あかり
自由詩
8*
19-4-8
女
-
印あかり
自由詩
9
19-3-29
虐待
-
印あかり
自由詩
11*
19-3-12
メガネ
-
印あかり
自由詩
4
19-3-6
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