すべてのおすすめ
我輩は狛犬である。
うん。
口元はきりりと締まっているのである。
うん。
だらしなく口あけた相棒とは違うのである。
うん。
だが百年に一度くらい口あけて吠えたいのである。
うん。
....
「どれだ、どれがあいつなんだ!こいつか!」
「ふっ、残像だ。」
そんな水槽。
夜に浮かぶ灯火
温かく見えるのは
闇に凍えてたから
だから部屋の明かりを消して
小さく光を照らして
温もりを確かめた
そこに有った手を
繋いでおいた
暗くて見えない表情
....
きりとると
思ったより
悪くないかもしれない