本能が全ての物事の骨格を作る
そして理性が暴走にブレーキをかける
仕事はビジョンと目的というゴールに向けた疾走である
思考は積み重ねた習慣の土台である
停滞は停滞を生む
上昇は上昇を生む ....
僕は信じる
この「軸」を信じる
絶望の闇を
希望の光に転ずる「軸」
悪業の連鎖を
善業の開放に転ずる「軸」
疑惑の混沌を
信頼の和楽に転ずる「軸」
不幸に負ける苦を
....
わたパチが弾けるみたいに歯が抜けていった夢でも見てるんでしょう
ポエトリィ。それは真夏の横恋慕。彼は凄腕歯科技工技師
感情に色が見えるの。おこるは青。わらうも青。これは心の ....
あなたのせいという
急速な風に吹かれて
青葉がつぎつぎと落ちるように
暦が落ちてゆきました
あなたのせいという
見えない伝書鳩が
ひと息いれる暇もなく
夏の星座の下を行き交いまし ....
心を疑うと実母に電話で言われ、
ああこの人は、還暦を過ぎて尚、心が純粋であったのだなぁと眩しく思った
肉親に傷つけられすぎて傷つくことに慣れた私の心は
年を重ねるごとに、まるくまるく丸みを帯びて ....
湿った空気に撫ぜられて
わたくしの脳内が段々と湿気を喰らい
破裂寸前な頭を持って
ただ立ち尽くすこのひとつの像となっている
ぷかりと浮いた気泡に
呼気に少し湿り気を混ぜ込んで
重い頭を ....
懸賞ハガキを書いていました
あなたが手術を終えるまで
プレゼントが私にたくさん届くように
しめきり日はいつなのと
あなたはいつもきいた
私がなにかに追われるように
ハガキを書くから
....
目に見えない壁があって
その先にあなたがいて
壁を隔て私がいて
二人の距離は近いのに
近づくことができない
目に見えないが壁あって
ここから先へ進みたいのに
壁にはドアもないから
....
大きな箱だった
膝を抱えてすっぽり隠れられるほど
そんな立方体を展開図にして
悲しみの正体や理由
いちいち解説してくれるけど
「まったくなぐさめにならない」 そう言うと
《なぐさ ....
ゆめの在りようを忙しなく描いては
愛おしく汚れて色付く指指
あたしたちは性懲りもなくなんども見つめあっては
数秒ずつの恋を終える
この世の輪切りを飾って悦に入るなよ
どんな隙間にも羽 ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
....
はる地球の回転が速まるせいか
わたしは立ちくらみして
光は速さをなくしたみたいになる
だからかはる 風が軽くなりすぎて
わたしの姿は光をうまく受けれなくなり
わたしの影はどこかへい ....
月明りのなか
夜が滲みうまれた
夜光虫がきらめき漂う波間に
からだをあずける
ひとりきりの旅の途中
置いてきた記憶が
よみがえる
こころがふるえ
白い花びらがいちまい落ちる
舟こぐ音 ....
渡り鳥が旅立つ
渡り鳥の目の中で
僕は故郷を目指す
故郷などもうないのに
日が暮れる
眼下の家々に明かりが灯る
かつて僕の家だったあたりも
他人のように冷たく光っている
....
コンクリート塀で爪を削ったら香ばしいかも春の日和に
春の雨青いペディキュア塗ったのに取りだす長靴の中には蜘蛛
風船のゆくえを見ていた昼下がり友の顔が思いだせない
東 ....
ポケットにおちてしまった
エイトボールがあったよね
ぼくたちはとても楽しくて
もう一度はじめようとした
イースター島
(いいスタート)
たまご
🗾のおなかから太平洋ず~っとすすむと ....
神さまが
釣竿を引っ張って
あなたの口角が
上がったサタデイ
疑似餌として いつか
何かしらの賞をもらおう 私は
ミルクティーから
立ちのぼる湯気をまとって
羊にのって
....
真っ白いノートに
愛してると書き込みました
そしてしばらく考えて
愛してるとという言葉の上に
二重の線を引いて
私は愛していたとつぶやきました
誰にも聞こえないほど
小さな声でつぶやきま ....
生まれて初めての今にいる。だから覚束ない足取りで、未来を望んだり過去を思い出したりして、今ってものを理解しようとしている。
今、昔の出来事を夢で見たよ。今、明日のために早く眠るよ。今、歩きすぎて足が ....
vintage /いびつな字で書かれたノート
白紙のまま棒にくくりつけて
見せびらかすように振ったとしたら
それはきっと僕の人生を降参してしまうことになる。
何故書くのか?その問 ....
インスタントラーメンと目玉焼きぐらいしかつくれなかったが
いつしか肉ジャガが美味しくつくれるようになってしまった
かぼちゃの煮物と筑前煮と筍の土佐煮にきんぴら
変化は世の常ではあるが妻と離別 ....
一億光年の彼方から
因果の報い
十界の営み
喜怒哀楽の命の明滅
文明は未だ
貧困と飢餓と疫病と争乱を抱きながら
明日への光を模索する
自らの欲望の虜
エゴの塊の権力者たちの無能 ....
デパートの屋上で子供の頃の願望が簡単に拾えてしまう
少し汚れたパンダにまたがって、ためらいなくコインを入れた
童心に帰るほど、帰らなきゃいけない距離ができたこと
まだ寒い春の昼間に
花粉症 ....
水になってひそむ
死んだ者たちの{ルビ通=とお}ったこのほそい水系に
官能の色彩はすでにない
光りの粒子のように時は流れ
序章のように生誕の時は流れ
星が囲んだ戦場につめたい炎の舌がみえ ....
世界の半分は
届かない手紙でできている
バファリンの半分が
やさしさでできているように
わたしは青い魚になって
行方の知れない手紙を探す
ふるさとのような街
海底のような夜
言 ....
風たちが姿を消した
――一瞬
井戸に落ちた片耳のリング
わたしの中のわたしのエコー
響かない{ルビ鈴=りん}の透き通った苦悶
冷気の侵食 いのちの抗い
――再び
風たちに抱きすくめら ....
わたしのなかで
何者かが思考する、
あそこの森の樹木たちの
しんとした垂直性と
その垂直性が交互に重なり
形成されていく
整然とした奥行き
緑の息吹、静けさのうちに宇ノ声響かせ
....
○「りっぱだから先生と呼ばれているわけじゃない
先に生まれたから先生と呼ばれているんだろう」
○「『1』をやって生徒のやる気をなくしている教師がいる
教え方が上手なら『2』かも ....
深みに足をとられ
身動きできないまま
世の中はプレミアムフライデー
前よりもエンゼル係数は増えて
前よりも精神的に楽になった
大半の
こんな言葉なんて話すだけの人達より
沢山の
こんが ....
愛を囁くと梢が揺れた。
協奏楽の流れる部屋に人は無口で
病人の枕元に一輪の花をかざした。
今在る優しさに皆耳を澄ませた。
枯草の美に共感出来た時、私は和的な幸せを得た。
....
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