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海はまたおほきな墓地であるだろう魚たちみな水葬されて
昔、龍がいたのと妻が子に語るうろこ散らばる魚屋の庭
会ふべきか会はざるべきか点滅す横断歩道の信号の青
水性じゃなくて ....
今赤き風船ひとつきみの手をはなれ空へと浮気なぼくら
胎動を促すごとく数々の伏線蜘蛛の巣顔にかぶれば
ソヴィエトで焚き火にあたっている少女大陸横断鉄道の窓
金魚鉢のふちで指 ....
誰もが安易に描くことの出来る草原の断片をひろいあつめて
籠とゆう籠のそとがわを不安定している
蝶の羽根越しに開かれた冬へと
踏み込む
回転するはばたきはすぐに閉じ
巨大な雪山に遭難する
吹 ....