すべてのおすすめ
顔をうつ伏せたままでいよう
もう少しのあいだ
ズルいけれど
ほんのもう少し
このままで
コスモが広がる

無限のコバルトの向こう側
ただ一つのスピカを求めて

両腕を力の限りに拡げて
それはまるで翼であるかのように

膝を曲げて
走るように
斜に構えて

疾風のご ....
ざわつく心は
秋の訪れとともに目覚め
不安な心は
闇夜とともに広がる

落ち着きを知ることのないこの動悸は
はけ口を求めて高鳴り
救いの手を求めてもがきはするけれど
空ばかりをつかんで ....
晴れた朝は
自分に似つかわしくない
そんな自己嫌悪から始まる

今日一日をどうやって過ごすか
考えるだけで憂鬱になる

強過ぎる陽射しが疎ましく
外出予定さえ取り消したくなる

い ....
打ちひしがれる
悲しみに
打ちのめされる
悲しみに
ただ悲しくて
ひたすらに悲しくて
寂しくて
泣き出したいほどに
切なくて
こんな悲しい夜に
月は輝く
その仄かな明かりが
余 ....
嵐の予感が心をざわつかせるから

淹れかけたコーヒーはそのままにして
字面を追うだけの本も閉じて
蝋燭に火を灯して動かずにいよう

気持ちを巡らせて翼を広げ
黒ずんだ雲が早く流れ行く空へ ....
闇夜に響く
鴉の鳴き声
鳥目では
なにも見えないくせに
不吉を呼び寄せ
撒き散らすよに
不気味な声を轟かす
翼までをも羽ためかせ
空気までをもざわつかせ
風に乗せて
遠くまでも
 ....
頭を垂れて

なにもする気が起きない
そんな日もある

足の甲を伸ばして
床になすりつけて
おかしな音を立てて
耳心地の良さを覚えて
時間を過ごす

雨の音を掻き消して

今 ....
血の滲んだ跡が
愛おしくて
頬に押し当てたまま
夜が明けるまで
このままでいよう

舐めるでもなく
拭うでもなく
頬ずりして
頬ずりして
一晩を明かす

なんでもない
大した ....
今日はダメというか
今日もダメというか
実のところ最近は
もうずっとダメダメで
救いようのないバカタレで
分からんちんの
アホンダラで
本当にどうしようもなくって
それでも生きていかな ....
なにもかもが闇に向かっている
そんな錯覚に陥ろうとも
肩で風を切って
足を大地に踏ん張って
今日もまた
蒼い月を眺め
叫びたい心を抑えつけて
口笛を吹いて誤魔化す
濁った雲がトグロを巻 ....
澱んだ空が憎たらしくて
蹴りをいれたいのだけれど
殴りつけたいのだけれど
想いさえも届かなくて
精一杯に唾を吐きかけ
考えつく限りの罵声を浴びせ
それでも気持ちが収まることはなく
さらに ....
ふーっと息を吐いているつもりで
実はこれが溜息だと気付く
そこにまたやるせなさを感じる
なにを悩んでいるのか
そんなに悩ましいことなのか
大したことなんてなにもないじゃないかと
言い聞かせ ....
足首が凍りつくほどの寒さを堪えて
桜の花びらを踏み付け
横殴りの雨の中を
傘を握りしめて前へ進む

灰色の空は遠く
希望を掻き消し
さらに冷たい風が吹き荒ぶ
嗚咽を押し殺して

目 ....
空を見上げる
雨粒が降りてくる
一直線に堕ちてくる
粒の一つをただ見つめる
目的などない
経過する時間の長さと
静寂を感じられる
この手の平に堕ちてくる
もたらされた潤いを
握りしめ ....
だめだ
もうだめだと思いながら
それでもまだ生きながらえている

この鼓動は止まることがなく
呼吸が止むことなく
陽の光を浴びて幸せを噛みしめる

気を失ってしまいたいと切望し
なに ....
海に行きたい
波の音が聴きたい
ここからはとても遠くて
潮の香りさえ届かない
素足のまま砂にまみれて
向こう側に沈みゆく夕陽を眺めて
寄せては返す波を見つめて
そうやって時間を過ごしたい
夕ご飯を食べすぎた
そんなことで落ち込んだりする

いつもはたくさん食べれないくせに
お腹が空いていたわけでもないのに
食材がたくさんあるわけでも
たくさん作りすぎたわけでもないのに
理 ....
冷たい空気で
頬が凍張る
そんな言い訳ができる
今夜に感謝したくなる
だからもう少し
一人で歩いてみる
お月様は隠れているけれど
空の高い奥まったところに
小さな星が輝いているのが
 ....
叫び出しそうな心は
放置しておこう

叫んでしまってもいいし

抑制できるのもまた

我慢なんて後回しでいい
我慢なんてしなくてもいい

なにをしてもいいわけではないが
どうしよ ....
煩わしいほどに
ざわつく
この胸が
嘘をつかせる

曇り空を
繊細な細い指で
覆い隠しても
迫りくる罪悪感を
全身に浴びる

閉じ込められたい
欲望は渇くことを知らず
飛沫を ....
満たされた気持ちが
嘘のように流れて行く

真実など欲したことはないくせに

今日は今日
それでいい

どうせ
すべてが思うままにはならない


思いのままになることなど一つ ....
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない

頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
 ....
冷たい空気
蛇口から迸る冷たい水
擦り剥いた膝小僧
洗い流される
砂混じりの鮮血
ほんの束の間
寄りかかる肩が
頼もしくて
緊張感を覚える
駆け出したい

駆け出したら止まれないのに
息をつくこともできず
瞬きもできず
それでも走り続ける

どこまで行きたいのか
分からないけれど

ここに留まっていたくない
そういう ....
止めておいた方がいい

それくらいのことは分かっているのに
止められない

止めたくないんだ

どうしようもなく
焦る気持ちが募る

どうしようもなく
どうしたらいいのかが分か ....
息を止めて
走ってみる
あらん限りの力を込めて
肩を大きく揺らして
歩幅を大きく広げて
これ以上は出せないほどのスピードを出してみる
スローモーションにして見て欲しい
この努力の体現化を ....
冷たい雨が降り続ける
狂気の沙汰を洗い流すように
真夏の赤い太陽は失われ
孤独な木枯らしの到来を許すことなく
強固に降り続く雨が
寒々しく凍てついて突き刺さる
久しぶりに見る陽光は眩し過ぎて
自らの汚らしさを思い出す

卑屈になって
謙って
疲れ果ててしまったこの心に
暖かな陽差しはむしろ痛みをもたらす

無防備に放り出された四肢は
幾千の ....
速度は一定がいい
そんなに速くなくてもいい
あんまり遅くない方がいい
目をつぶらずにいられるくらい
微かに向かい風を頬で受けるくらい
しばらくこのままで進みたい
星丘涙さんの坂本瞳子さんおすすめリスト(43)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
下向きな気持ち- 坂本瞳子自由詩1*17-11-15
天地無用- 坂本瞳子自由詩2*17-9-27
本能- 坂本瞳子自由詩2*17-9-14
夜が待ち遠しい- 坂本瞳子自由詩2*17-9-9
悲しい夜- 坂本瞳子自由詩2*17-9-9
気の向くままに- 坂本瞳子自由詩2*17-9-2
鴉の鳴き声は夜に響く- 坂本瞳子自由詩1*17-8-28
- 坂本瞳子自由詩1*17-7-29
血一滴- 坂本瞳子自由詩7*17-6-6
だって、だってさ- 坂本瞳子自由詩1*17-6-2
向かう先は- 坂本瞳子自由詩4*17-5-20
空、暴れる- 坂本瞳子自由詩6*17-5-18
またまた- 坂本瞳子自由詩3*17-5-8
いと寒き春の夜に- 坂本瞳子自由詩5*17-4-11
雨粒ひとつ- 坂本瞳子自由詩3*17-4-9
生きてゆく- 坂本瞳子自由詩10*17-4-1
海へ- 坂本瞳子自由詩1*17-2-12
とにかくご馳走様でした- 坂本瞳子自由詩3*17-2-10
スターライト- 坂本瞳子自由詩1*17-2-1
心の叫び- 坂本瞳子自由詩2*17-1-31
いまだもて- 坂本瞳子自由詩2*17-1-17
ヨマイゴト- 坂本瞳子自由詩4*16-12-20
雨の中- 坂本瞳子自由詩3*16-11-21
手洗い場- 坂本瞳子自由詩2*16-11-13
位置について- 坂本瞳子自由詩1*16-11-11
夜明け- 坂本瞳子自由詩1*16-11-10
堕ちて行く- 坂本瞳子自由詩2*16-10-29
十一月の冷たい雨は- 坂本瞳子自由詩1*16-10-28
サバイバル- 坂本瞳子自由詩1*16-9-28
ナビゲーション- 坂本瞳子自由詩2*16-9-24

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する