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薄氷の上を
危うくも繊細な
ステップ踏み
僕は進む
いつ崩壊しても
後悔だけはしないように
慎重に大胆に僕は進む

世界は獰猛な場所
人と人が争い喰い合い
天返に隠れ胡坐かく支配者 ....
もはや
詩を歌い
綴る力無く、只
宇ノ声
書き刻む

[源流は一つ 、 支流は百花繚乱幾千万ナリ]

もはや意識
遠く朦朧
道具の肉、衰弱シ
奮起、今一度
感情の強度上げ
意 ....
ふわふわ
漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
闇の光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開 ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
視界に
光の粒子
飛び跳ねる
無数無数戯れ
我、
物という物
破壊し尽くす、
己内底の混沌恐怖
絶えず生動する力に
呑まれ対峙シ呑まれては

砕いていく砕いていく
喰い破られた ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
ナニカガ ウマレ ソウダ

言葉
宇を身籠もり
身籠もる言葉は
響く声また声の渦
何かが何かが ウマレテイル


夏の炎天下の縁側で
西瓜を食べている
兄と弟
汗流し
その頃 ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
孤立

死病

人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに

金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト 
クエネェシ ....
土佐の海辺の村で
毎日毎夜薄暗い電灯の
野外畳の上にでんと座り
鍋に茹でられた貝という貝
爪楊枝でほじくり出して
それぞれに違う味覚
食い喰らい喰らい食い
瞑黙ひたすらに
味わい味わい ....
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ....
この夜に目が覚め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私という存在が真っ裸 ....
ヒビキ音塊トナッテハ解体サレ
捻られ屈曲し伸びる音
歌い出す語り出す
踊りながら
飛び跳ねながら
黒光りする縁をナゾリ
時の窪みを穿ちエグリ
耳壁を突き破る
五感の縛り突き破る
燃え ....
ミンミン蝉の鳴き声がすぐ間近から聴こえる
用水路沿いの遊歩道左脇の樹木からだ
僕がその樹木に近付くのとほぼ同時にその蝉は鳴き始めた
樹木脇をそのまま通り過ぎようとして僕はふと足を止めた
余りに ....
夜陰の太陽、遂に昇った
裏回廊走り回る鼠どもを散逸ちらす
夜陰の太陽、生命の冠
清濁併せのみ恒星を射る

分かっていたぞ、この時来るのを
天上は界の楽音、賑わしく
この夏やけにポシャりつ ....
緑、濃く匂う深山に
一つぽつんと神社があって
鳥居をくぐり灰白の石畳を進むと
自分が社の前でやや前傾姿勢になり
何か一心に手を合わせ瞑目し続けていた

わたしは自分の黒い後ろ姿を見ながら
 ....
キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度 ....
深い陰影の中に
浮かび上がって来る清流、
何処までも澄み切り柔らかに
無音の透明なイキモノそのもの
流れて在り 在り流れ

その岸辺からの平らな地面の広がりに
秩序正しく並び立つ無数の小 ....
ウゴメキ出す闇、またこの夜陰
鉛の無機質、匿名性に包まれ
アーリマンの暗躍
天井に張り付く
無数の灰白色子鰐
いずれこの脳髄に襲い掛かり
わたしの形骸意識占拠し尽くす


なあ人存在 ....
ざくり 
 ざくり
  切り開いていく

  ザクリ
 ザクリ
切り裂かれていく



沈没しようが
岸に辿り着こうが
時流は静かに流れる

己、凝視スル眼
潮流を読み笛 ....
落ちる白い壁、この真夜中

沈黙の充満、物という物
剥き出しに在り
全てが均一に在るという
無機の死の奈落
無言の虚無の生々しい幻の告知
そうして俺はこの胸の広がりゆく空洞を抱え
物質 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
新たな光景、生き生きと立ち上がり

凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
星丘涙さんのひだかたけしさんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ハレル- ひだかた ...自由詩15*17-1-22
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根源悪ー続き- ひだかた ...自由詩5*17-1-18
病巣- ひだかた ...自由詩12*17-1-16
在るの根っこ言葉の根っこ(改訂)- ひだかた ...自由詩8*17-1-6
界の未知- ひだかた ...自由詩13*17-1-1
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底の記憶- ひだかた ...自由詩19*16-12-19
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