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手を伸ばしても、伸ばしても
掴めないやさしさに
伸ばした指先に
宿るかなしみ
声にだすことも、
泣くこともできず
....
それはまるで
昨日の太陽のさんさんと
眩しいばかりの煌めきで在り
今日の雨のしとしとと
深く深く浸み込むさまで在り
いつかの風がそよそよと
凪い ....
わたしは考える
寂寥について
独り寝について
細胞のひとつひとつに
寂しさや孤独、不安が
住み着いているのだ
....
だれもいない畑の真ん中で
愛くるしい笑顔と
くるくるとした巻き毛を持った少女が
火を放った
そうしなければならない理由を
....
休日の午後4時、
大きな鍋にぐらぐらと
日々のあれこれが沸騰する時間
きっかり2分
それ以上でも、それ以下でもない
....
ぱちん、ぱちんと
爪を切る
飛んだ爪を拾ってみたら
さびしさだった
腰をかがめ
切りにくくなった
足の爪を切る
....
あなたはもう
忘れてしまいましたか
わたしのことを
わたしはあなたを
忘れていました
しあわせだったからと
言えればよか ....
湯舟につかった
踵が泣きそうなため息をつく
どうしたのと
心配顔する膝小僧
そうだね、
今日も疲れたね
ふくらはぎは黙り ....
真夏の太陽に
色はなく、その熱さだけが
じりじりと世界を熔かし
わたしを象る器すらも
あいまいなままに
歪んでゆく
....
わたしには夫もいない
子供もいない
甘えん坊で手がかからない
拾った猫と平和な日々
幾年かがたち齢を重ね
顔にも手にも無数の皴
....
冷蔵庫のなかに
あなたがいる
夕べの寝顔そのままに
たまに取り出し
話しをしよう
言えなかった
ひとことも
....
夜ごと繰り返し
問うてみても
答えは不変
ただひとつ
詮無い問いに
千々乱れ
....
かごめかごめを
するときは
逢魔が時をさけなされ
かごめかごめに
囚われて
ひとり残され
....
ひだかたけしさんの石田とわさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
指先
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石田とわ
自由詩
4
21-9-5
雨上がりの日に
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石田とわ
自由詩
7*
21-8-9
揺るぎなきもの
-
石田とわ
自由詩
9*
21-8-1
わたしの宿題
-
石田とわ
自由詩
3*
21-7-26
沸点
-
石田とわ
自由詩
6*
21-7-23
わたしをつくるもの
-
石田とわ
自由詩
10*
21-7-21
伝えておきます、逢う日まで
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石田とわ
自由詩
6*
21-7-20
一日の終わりに
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石田とわ
自由詩
6*
21-7-20
いびつな昼下がり
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石田とわ
自由詩
4*
21-7-20
その日のために
-
石田とわ
自由詩
4*
21-7-19
西瓜
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石田とわ
自由詩
4*
21-7-18
問い
-
石田とわ
自由詩
3*
21-7-17
花掬い
-
石田とわ
自由詩
6*
21-7-16
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