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雲間から
ひと筋の光が射し込む
いつの日か
君とならふたりで居られる
そう信じていた
いつかの日のこと
心とは裏腹に
涙がはらはらと舞う
こんなにも冷徹に
君の行く末を見ていた
....
都会の夕景
ガタガタに崩れた
スカイラインの隙間に
陽が沈んでゆく
何も残らなかった
意味のないことの繰り返し
恨の意識が根を下ろし
成長をはじめる
如何してなのか
転げ落ち ....
肌と肌
擦れ合い
デコルテに
爪痕を残す
なんてことのない
ここは魂の坩堝
外は風が冷たい
冬の終わりに
また交われた歓び、哀しみ
背中にまとわりつく
不快な重み
正体は知ら ....
人の意思の脆さだけでも
掌で掬うようにして
指の隙間からすべらかに
流れ落ちるその煌めきが
瞬く間に意識とともに
漆黒の澱と成り果てる
それは己の消え掛かった
慕情のようでもあるのだと
....
不定形の想いの
崩れるその先には
俺にはまだ解らぬ
謎だらけの轍が
埃を被っていた
誰にも知られぬまま
涙枯れ果てて
叫んでみたって
誰も追いつけぬ
肋を急くだけ
何故だろ ....