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{引用=高速で回転している花束を見ている朝の洗濯機の前


小窓からしゃぼんの香り飛び出して空に散らばる雲の石鹸


仰ぎ見る雲は雨雲どんよりと黒い何かをぬぐえぬ散歩

 ....
シーソーと電池の切れたラジコンときみのなみだとそしてさよなら

かくれんぼ3つ数えて工場の敷居を越える(サンタはいない)

この町で一番長い煙突が君と僕との待ち合わせ場所

この町と ....
降りやまぬ雨の重さにうつむきし額紫陽花より珠の零るる


泥濘に踏みにじられしすいかずら晴れない空と泣かないアタシ


わたくしが果てたらどうぞお食べなさい林檎の花は楚々とほほ笑む
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
殺すなら こんな日にして 七:三の 雲と青空 殺人日和


子蜥蜴が 張り付いている 朝の窓 かざした手のひら 赤い血が不思議


指先を 噛んでと強請る 朝の9時 シーツの中の 模擬カニ ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと


実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜


秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて


失った記憶と ....
タイ/スラー/レガート気持ちをつなげてく夕べの電話気にする記号


夕立で駆けてゆく影薄く濃くスタッカートの指がぴゃんぴゃん


甘くしては駄目よショパンは辛口に誰かのために甘くなれれば
 ....
東京より来たる夫のたこ焼きを返す手つきもあざやかになり


年少の子の足下に犬伏せる晩飯時の特等席なり


形だけの詫びにと届くふた箱のいちごが黒くなってく野菜庫


さっき ....
フラッシュが焚かれて君は三歳じゃ作れなかった微笑みをする


「帰ろうって決めたのはいつ?」「おとといの君の電話が二度鳴った時」


空なんて仰がなくたって小銭入れの中に銀色の桜ひ ....
寒さこそ まだ解けねども 冬雪を
        はさみで切りゆく 春は来たれリ
石炭を掘りし祖父らの手のひらにひとすじ青き川の流るる


コーヒー店ここにあるぞと言う父の初恋よぎる遺伝子の夢


をさなごと眠る畳に健やかな妻うつくしき秋の遊具も


弟は真夜中銀 ....
シナモンという単語には強引に美味しそうだと思わせられる

と言うのも母ちゃん作のシナモン・トーストが僕は好きだったから
ひいらぎに うつる星空 のぞいたら サンタのそりが 通る気がする たぶんきみたぶんきみだと思うんだマリーゴールドみたいな空だ


ハート型に切り抜かれてるきみのむね猟銃くわえる真似をしてみる


きみのため蛍光灯を次々とつけてゆくからどんどん消しな

 ....
一つだけ失くすことより得るものの少なさならばもっと失え



きつねいろチーズケーキにのせすぎたペパーミントのばかあほまぬけ



宇宙から何も来ないと信じながらレモンジュースを挽いて ....
ユメミ リルさんの短歌おすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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