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表意文字同士で手を繋ぐ駅裏の小路
休んでいいかいと言った少年の姿はもうない
弦楽器の音合わせに
五本の指は小さな画面の上をひた走る


青年は手を自由にし煙草に火をつける
再び繋ごう ....
溢れてしまう君への想いが歌になる
早口で唄うのは照れ隠し
美しさを突き詰めれば君になる

記憶ってもんは
会えないあいだに美化されていくはず
リアルな君は常に成長中?
直に見りゃまた世界 ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう

しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない


     ....
君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように

 今月中に引っ越して
 都会から少し離れたところに住もうと思う

( いまの部屋に毒があるわけじゃない
 ....
 庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
 鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
 天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
 部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
 ( 自己愛が強いスパイダー


 ( 感情に溺れたベルゼブブ


 ( 愛をウける資格ってなんなの


 ( 恋にオちる条件って なに なんなの


 (  ( 狂った大 ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
              o         °
学生時代からスタイル変わってない
             °        °   ° ....
じゃりじゃりになっている
蜜のあわれを
さじで救い取る

瓶の中で
結晶になった
白い彼女はきれぎれになり

焼かれたパンの熱でそれは
ふたたび脆弱に溶かされてゆく
朝の甘い官能
 ....
月が高い塔に当たりました

夜景は万華鏡の海 光に輝くベットの上


女性の姿で生まれました

悪夢を熱にしながら こぼれる言葉
みどりの線で世界を描く

翠は鎮静のいろ
緋色が補色

融和と柔らかな背反
それぐらいがいいところだとおもうのだ

ビリジアン
青みがかったみどりらしい

マゼンタ
あかるい紅 ....
指を折って数えて間違えている 『夕暮れ』

寂しいと呟けば
誰かが
肩を抱いてくれそうな
そんな
秋の夕暮れに


『曼珠沙華』

野辺の道に咲く
真っ赤な曼珠沙華が
やけに扇情的で
まるで娼婦のようだ ....
怪談をギャル文字フォントで読んでいる 古い本を開いたら
あったはずの文字が
ところどころ喰われていた
くいしんぼうの羊のやつめ
紙より文字が好きときている

古いインクは美味らしい
いい具合に熟成していて
ひと噛みすれば口 ....
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う

旅をするっていうのは
その場 ....
さあ お菓子を持っていきなさい
ぜんぶ持っていきなさい
キャンディーにチョコレート
クッキー マシュマロ おせんべい
袋いっぱいにつめて
ほらポケットにもまだ入るから

これは魔法のキャ ....
 すっかり秋色に染まった道を歩いていた。
 足元を覗くと落ち葉にも色々な色があることに気づく。
 こんな事にも気が付かなかったのか。
 秋は徐々に深まってゆくのだ。
 
 最初から難しい ....
孤独な猫だった
丸焼けの鳩だった
まわらない風ぐるま

一等星へ続く坂道を
駆け上がってく自転車 ふたり乗り
後輪ナットにハブステップ 君は立ち乗り

スカイツリーはバベルの塔じゃない ....
平坦な生き方しかしてこなかった
それでいいと思っている
薄っぺらなままだった
それでちょうどいいと思っている
しかし
味はいろいろ覚えてきたつもり
甘めの醤油味みたいな
ざらざら ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
変装して出かけようよ
鍵はかけないで大丈夫
平気よ みんな花火を観てる きれいに咲いてくれるから

ひみつ ないしょ
かいだことのない風の匂い

  ふざけあって笑い合う日もある ....
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです

例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
待つということは
ときに苦痛をともなう
その時間を
固いベンチで過ごすのならば
背中は痛むし
柔らかなベッドの上だとて
安らかともいかない
点滴につながれた腕は夢の中でも痛むからだ

 ....
独り旅立つ

生まれた命は

ただ死刑を待っている
素直に受け入れないジレンマに慄く

あたりまえなのを受け入れたがらない
あの手術から十五年
ぼくに何の使命が在るのか解らない ....
その日は
お花見の桜より うんこの話のほうが 
うつくしかった
お隣さんが用意してくださった花見弁当を囲んで
いっしょに 盲の方と お花見をした
お洒落な桜色のスカー ....
人は
なんどころんだら
上手に歩けるようになるのだろう
人は
なんどないたら
上手に笑えるようになるのだろう

だいじょうぶだよ
まるでごむまりのように
やわらかいきみをだきしめる
 ....
夜、雪が降り止んだ頃、夜行性のノウサギはいっせいに跳ねだす
カンガルーのように飛び跳ねる後ろ足の腿の筋肉は巨大で
前足と後ろ足は途中で交差し、雪原を跳躍する
むき出した前歯をそっと樹皮にあてがい ....
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
ひきちぎられたこころたちが
あきのてんじょうを
およいでいる

うめつくされて
ひしめいている
ちいさないきもののように
おびえながら
むれている

ねてもさめても
どこへにげて ....
ありかさんの自由詩おすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
既視の岸辺_(四行連詩)- 乱太郎自由詩17*15-10-22
傾国- 北大路京 ...自由詩715-10-22
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩29*15-10-21
パルスなし- 北大路京 ...自由詩1915-10-18
夜明けのホーム- 北大路京 ...自由詩715-10-17
愛する人へ- ヒヤシン ...自由詩14*15-10-17
蠅の王- 北大路京 ...自由詩815-10-16
潜る- 北大路京 ...自由詩2115-10-15
冬のはちみつ- そらの珊 ...自由詩20*15-10-15
女性の姿で生まれました- 北大路京 ...自由詩915-10-14
Colours- 梅昆布茶自由詩1915-10-14
指を折って数えて間違えている- 北大路京 ...自由詩1815-10-13
【_秋_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-10-13
怪談をギャル文字フォントで読んでいる- 北大路京 ...自由詩615-10-12
羊とともに眠る夜- そらの珊 ...自由詩1415-10-11
ロマの歌- レタス自由詩315-10-10
老いた魔女の歌- ただのみ ...自由詩18*15-10-10
- ヒヤシン ...自由詩8*15-10-10
さよならを言うつもりはない- 北大路京 ...自由詩2015-10-10
かじりついてもいい- 乱太郎自由詩25*15-10-9
あし。- そらの珊 ...自由詩1815-10-9
鍵はかけないで大丈夫- 北大路京 ...自由詩615-10-9
名付けなさい- Lucy自由詩24*15-10-7
死を待ちながら- そらの珊 ...自由詩15*15-10-5
やがては- レタス自由詩315-10-5
うつくしい_うんこ- るるりら自由詩23*15-10-3
ごむまり- そらの珊 ...自由詩1815-10-2
ノウサギとテン- 山人自由詩7*15-10-2
磨くという行為- 夏美かを ...自由詩48*15-10-1
不慮の詩- そらの珊 ...自由詩21+*15-10-1

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