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じゃりじゃり、
雑踏をかみしめる。
私の口のなかは、
色々な音で異臭を放っている。

あなたの声は、
とっておきたくて、
まだ白いお皿の上においてあります。
あなたの声は影のように、
 ....
無くなったはずの感情を
少しずつ拾い集めポケットに詰める
家に戻ると1枚のパレット
ポケットからパレットに置いていく
感情が姿を現してくると
なぜか怖くなり投げ捨てた
見てはいけないような ....
見つけられないものを探している
とっくに失くした何かを
例えば棚で眠っている本に挟まって
頭を覗かせる封筒
歳月に黄ばみ
だが秘められた部分は青白く
ほのかに
呼吸して
机の上で宛名を ....
脚の細い象の背中で
ユラユラしている私の
広すぎる糊しろは
饐えた臭いを放っていた

何も企てない午後を
ユラユラ生き延びた私の
丸すぎる背中には
錆びた罪が生えていた

心地 ....
突然、まな板になってしまったらどうすればいいか
このことを知っている人は意外に少ない
まずはその職務につくことを神に報告するため
東に向かって三礼
簡単でもいいから供物を用意するとよい
そし ....
骨のような岩壁をくり抜き
むらさきの斎場が作られていた
川底には黒い鉱がつづき
岩を二重に映していた


   うれしさはすぐに悲しさになり
   頭のなかには茎がひろが ....
雨が降り始めた
何処で これ以上 笑えばいい
景色の感覚を剥ぎ取られて
白い足の子供たちが
死の石と兎の上を
水蜜のように歩いた
さらわれてしまう耳目
暗渠から招く文字のうねり
疑問と ....
電車のドア窓から行く方ばかり見てる。もし後ろを見てるひとがいたら、それはそれで「なんなんだろう」と考えてしまう。運んでいる。ひつまぶしの成り立ちを思い出す。ひとはホットなまま冷めてることができる。届け .... 夏の海の砂浜で
僕は灼熱に耐えかねて、防砂用の竹の柵に隠れていた
その隙間から見えた
小さな子供が
何度も足をとられながら、太陽の下、負けずに歩き回っている
高らかに声を上げ、はしゃ ....
コップのなかに
残された朝と
醒めきらないままの
水を分けあう

魚のかたちをして
水がうごく
夏のはじまり
ゆっくり水際を
泳いでゆこうとする
小さな魚だ

草となり
ただ ....
         150810

名前なんてどうでも良いだろうと
本音を吐いたら、酷く叱られる
名前を間違えるのは、個人の尊厳を冒す
とても暴力的な行為なのだとも言われた
私は、酉年生まれ ....
ロミジュリみたいな運命だったら言われてみたいな「名字を捨ててあげようか」なんて本気かなって疑っちゃうから神宮に咲く花は散ってく火薬は匂えど色は香らぬプラトニックな愛なんだってさ永遠になんてつづきゃしな .... 知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
やさしいことばで君をえがく
長い髪の、
 今は
とても みじかく切ってしまって

君が泣いている
君が笑っている
でも本当は、
ひとり静かに怒っている
縁側でひざを抱いて座ったまま
 ....
脱皮の夜
徘徊する動物たちは
一斉に時間を蒸発させて
つややかな静物となる
脱皮は内部より始まり
うごめく老廃物が
細胞の隙間を練り歩き
外気に凍らされて
喜悦の皮膚となる ....
どうせここには誰もいないし
すこしくらい良いだろうって
思いっきりチョークで書いた
清水、佐藤は高橋の彼氏だよ
世界中で僕だけが、テストで
ずるをしたやつを知っている
そんな気分で生きてい ....
後ろ指 指される 生活よりも
蜂に 刺された方が マシですか? なんて
本気で 聞いて来るんだから 困っちゃう

ブン・ブン・ブン
ぷんぷく 怒っている訳じゃあ ありませんヨ
君の事は ....
私たちは降りしきる雨の中、草むらに腰を下ろし、川の流れを見ていた。
彼はしゃべり、私もそれに応えるようにしゃべっていた。
ただそれは、衣服の内を流れる雨水や汗の流れる感触を誤魔化すためだけに会話し ....
あしの裏が焼け付きそうな砂の上を
わきに浮き輪を抱えながら
生き物のように往復する波へ向かって歩くとき
ぼくらは〈ビーチ〉を忘れる。

まったく別の場所で
余所余所しく産み出した
接点を ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした

サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた

午後の図書館 
深夜の静寂が
緻密に濾過されて
私は冷い計測器になる。
いったい
どこまでが
夜なのか

孤独な歩幅の
ちょっとそこまでの
探求

旅立った
サンダル履きの冒険者の
行く ....
蜘蛛が
雨糸をゆらすと、
針の穴ほどの
光たちが
きらきら
とけあい、
うっすらと
午前十時五十分の星座が
あらわれる。

めざめている
、という夢をみていて
にげおくれた妖精 ....
  ドアが開く
  た~だい~ま~

  アナタの声が響く
  遠いところから聞こえてくる

  た~だい~ま~

  出かけた時よりも幸せそうだ
  よかったぁ

  と
  ....
ぐにゃり曲がったスコップで
地球をほじくりかえしていると
金平糖が掘り当てられる
赤色 水色 白色 黄色
安っぽい星のレプリカ
掘り出されるなり
宙に舞い上がり
瞬くうちに瞬き始める
 ....
海はすべてを包んでくれる
身体も命さえも
そしてそのまま離さない
なんにもない
なんにもないこの界は
ただ白く白く輝いて
音を響かせ和んでいる

響く音はそのうちに
透き通った奥行き旋律
形造ってくっきりと
光の輪となりループする

あふれるあふ ....

君が
遠浅で
わたしを
呼んでいる
幸せなゆめを
見ていたいなあ
水がつめたく
感じる様な
繊細かつ
美しい
君の



私は
海の先
蜃気楼を
じ ....
僕は
途方に暮れている
届けたいものがあるけど
今日は誕生日でも
記念日でもないから
膝をつき
項垂れていると
頭上に月が
満月が出ていれば
何かを贈る理由にはなる
せめて
きれ ....
スパイスと宝石の匙で
耳を穿られる

《誰の膝が欲しい?――

頭の中から始まる旋回舞踏
透明な花びら 光彩のミスト 
すぐに船内の浴槽が揺れるよう
隠れた海が押し寄せて捲れだし
突 ....
何度飛び降りようとしただろう
日々続くこの原因不明の激痛に
その都度、何か引き戻す力が働き
こうして生きているこの己

一回目はただただ驚き
二回目は俄に怪しみ
三回目で了解した

 ....
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