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外付けの
鉄階段を
カンカンと
錆び付いた音
夕暮れの音
スカートのすそひるがえし走りさる君の背中がただ真っ白で
十七才忘れられない最強のあたし恋などバカにしていた
この胸のこの心刺すこのナイフ透明な血をドクドク流す詩
真っ黒なコ ....
さよならを告げた記憶はないけれど自転車はもう錆びついていた
お返事を書くか書かぬか迷ってるヤギはいくぶんヒツジに似てる
降り注ぐ光のすべてうけとめるここはあまりに硝子張りです
みなぞ ....
誰とでも出会えるわけでないこの世タンポポの綿毛風はどこから
石ころを何とはなしに蹴ってみる蹴られるがままのきみは星屑
風の日にしろつめくさを摘んで来て 雨の降るまで歌をきかせる
トントンと コゲラのリズム 森の中 詩人も聞いた 妙なる調べ
みたされて游ぐからだの陰を彫る 夕立に似た匂いの指先