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かつおぶし
削るおしえ
朝めしの
祖母の記憶に
明日の味をしる

糠漬けを
手繰る指先
塩まぶし
茄子と胡瓜に
美味くなれよと

味噌汁に
玉子を入れた
母想う
風邪をひ ....
ある事も
無い事もさえ
責任を
被らす上司に
そっと唾吐く

新月の
浮かぶ夕べに
酔い酔いて
早く終わった
今日の夕暮れ

その坂を
昇りつきたる
我が家には
ビーフシ ....
男たちの港は
場末のパブで

みないい加減なことをほざいていた

ある奴は巨大な銛を引っ提げ
ある奴は真鍮の潜水具を抱えてきた
ある奴はフランス製の渋いマドロスパイプを手にし

自慢 ....
人々は酒に酔い
大声で自慢話しをする
夜は何処までも続き
明日を知ることも無い
アスファルトに涙がこぼれ落ちても
知らないそぶり
人は冷たい

路地裏の猫だけが
ニャァと鳴く

 ....
潮の満ち引きが鼓動と繋がっていた
あるときは優しく
或る時は激しく
わからないままに彷徨う姿は
赤や青に点滅する

夜中の踏切を渡ろうとしても
遮断機があがることはなかった
待ちくたび ....
歳の瀬に
固くしこる肩を抱き
小刀をとり
伽羅を聴く

静かな四畳半に
立ち込める静けさは
生まれる前の記憶を呼び覚ます

一年は走馬燈のようだと
誰かが言った

少しだけ眠く ....
月の昇らぬ砂浜に
唐紅の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた白鳥は
空ろな波に身をまかせ
還る棲家を識らぬよう

解れた髪は風に散り
軋む素足は地に呑まれ
潮にこうべを晒しゆく ....
潮騒の岩鼻に立って
潮の流れを見つめてゆけば
そこにどんな大魚が潜んでいるかは
だいたい察しがつく

今日は石鯛狙いなので
サザエに間借りしたヤドカリを金槌で一撃を加え
遠くの潮目に放り ....
岩山の岩壁の岩棚に
産み落とされたぼくは
産声もあげず
銀の龍に鷲づかみされてしまった

遠い記憶の底

あれから言葉など誰も教えてくれなくて

ぼくは誰とも話などしたことは無い
 ....
イトヨリの虹色美しき

脂が誘うサバの文化干し

アジの開きにたまごかけごはん

イワシを購い飯をかきこむ

鮮やかなカツオをさばく母の面影

サンマの煙りに涙する

冬の寒ブ ....
とても食えないから
詩人の食事は貧しくて
目玉焼きと納豆が精々のところ

まてまて!
立ち食いの天玉そばを思い出せ
松家の朝定食でもいい
そこに天国があるのだから
貧くともプライドを忘 ....
てのひらに
転がる大粒のガーネット
それは血の色
珠玉は明日を占いながら

許された種族はボヘミアに彷徨うジプシーだけだった
インスピレーション
暗い森の声がする

夜の帳な ....
ヤモリの張り付いた電信柱が
オレンジ色の灯りをともし
夜の歌を静かに歌っている
夜の秒針を刻んでゆく
ぼくは落ち着けないでいた

あの中華そば屋までの果てしない
道のりは
とても遠くて ....
彼らは
魔法使いとして
法王から除外されて
いたのだが
領主たちは
彼らの可能性に期待を馳せた

彼らの功績は
黄金にまごう真鍮となって
いまでも生きている

パセリ・セージ・ロ ....
天体球技に魅了されて
果てしない喜びと乱舞に満ちてゆく

青や赤や白や黒の星々のゲームは留まることなく
終わらない試合を続けている

ぼくの歓声はまるで黄色く変色しながら
球体の行く先を ....
何者かはわからない
狐のお面を着けた
誰かが
ぼくをじっとみつめていた
紅い鳥居の陰から
何かを呟いている

よく聞こえないので
誰なの? と
聞いてみると
ぼくだよ
と応える
 ....
ぼくは錬金術師のように
黄金を創ろうと必死になっていた
銅に銀と錫に亜鉛を混ぜて
ローズマリー・パセリ・タイム・セージを加え
そして 少量の胡椒とカルダモン

青い炎で炙れば
黄金色の合 ....
久々の早帰りに
電話の向こうで
妻が文句をいう
冷凍庫は貴方が
イッパイにした
妻の激流止まず
僕に記憶はない
何ということだ

酔った勢いから
楽天市場の散歩
記憶に無かった
 ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
湯豆腐の季節がやって来た
鍋を挟んで
小学校以来のお前の顔が
ようやく和らいできた

俺は少し安心した

話す言葉はすべて昔の想い出ばかり
繰り返し
繰り返し
語りながらも飽くこと ....
酒なくし味醂を啜る 滝壺の深淵から
天空に珠をさがす
うねる銀の龍の嘆き
龍は雷鳴とともに雨を降らした

飢えた民のために
龍は慈雨を与え
空の彼方へと去ってゆく
雲間にその痕跡だけが残っていた

 ....
天国の階段を昇り
ノックをすると
やがて現れた番人のような
存在は真っ白輝いていた

影は何処にもない
直観は脳髄に走った

来てはいけない世界

案内を受けて
入った神殿には
 ....
上水の川のほとりの桜水食堂
銀だらの照焼の匂いがする厨房から出てきた
おかっぱ頭の彼女は紅い鼻緒の下駄を鳴らし
橋のたもとのオレンヂ色の街灯を灯す

近くの洋館に咲くタイサンボクが薫る街の角 ....
押し入れに
妙なキノコが繁殖しても
俺はそのキノコを食いながら
生き続けてゆける

何は無くても
生きてゆく
サワラ     甘やかなピアノのメロディ
赤貝      血潮の香り鼻を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を噛みしめる
えんがわ    脳内麻薬
シンコ   ....
心と頭脳と身体を駆使して
バッハを聴け
底に何が密んでいるのだろう

構造物と繊細と巨大な挑戦の鬩ぎ合いのさなかに
かいま見た天国と地獄

彼はその指先と耳の神経を旋律のなかにあるものを ....
あなたのピアノは氷のように
わたしの胸を貫くの
どんなに謝っても
膝まづいても
許してはくれない
わかっているのに
立ち去れないわたし
そろそろ
滲む街の灯りがわたしを冷たく包む時間が ....
銀の鈴
しゃらりしゃらりと
花魁道中
あくがれの君に
男騒めく
今日も漂いクラゲになって

疲れ果ててもおれは歩く

いにしえにこだわるきみ

変わりゆく言葉は生き物

出せないきみはなにしてる
たけしさんのレタスさんおすすめリスト(60)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記憶- レタス短歌315-12-15
白暮- レタス短歌2*15-12-15
真夜中の港街- レタス自由詩315-12-15
重力の都- レタス自由詩415-12-13
閉ざされた夜- レタス自由詩10*15-12-13
忙中閑- レタス自由詩415-12-10
もがり笛- レタス自由詩415-12-9
磯釣り- レタス自由詩615-12-8
仙境- レタス自由詩515-12-8
- レタス俳句3*15-12-6
詩人の食卓- レタス自由詩415-12-6
旅人- レタス自由詩415-12-6
闇路- レタス自由詩10*15-12-6
錬金術師- レタス自由詩315-12-3
宇宙競技- レタス自由詩315-12-2
異体- レタス自由詩6*15-12-2
審判- レタス自由詩315-11-26
冷凍庫- レタス自由詩6*15-11-26
透明になった空- レタス自由詩715-11-24
晩秋の夜に- レタス自由詩315-11-22
酒乞食- レタス俳句215-11-21
天空- レタス自由詩315-11-21
審判- レタス自由詩215-11-19
- レタス自由詩6*15-11-17
四畳半- レタス自由詩3*15-10-2
寿司- レタス自由詩515-9-28
神曲- レタス自由詩2*15-9-25
夜の街角- レタス自由詩215-9-22
吉原幻想- レタス短歌115-9-21
孤毒- レタス俳句215-6-26

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