すべてのおすすめ
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている
楽にリラックスして
くたびれた躰をいたわったり
細胞の隅々に油を足してみたりして
ほんのひと手間で楽になる ....
しずかだ
この部屋で飯を食らい
いくつもの賭けをしているかのように
日々の営みがくりかえされる
この骨肉
とうてい理解しえない
この瞬間
けして手元に置くことはできない
握りし ....
廃墟化した団地に蝉しぐれが木霊し
紫外線にへこたれない夏草が生い茂る空き地
眼をやれば月見草が微笑んでいる
幸せも 不幸せも 絶望も 希望も
混濁し合いながら曖昧な執着へと向か ....
切り取られたくない心情が
白昼の雑踏にまぎれている
いつだって
誘惑は欲を引き連れてくるもの
楽園を失った僕らに
安全地帯などない
この世に微笑みかけたいのなら
たやすく負け ....
遠い故郷の潮騒の音は望郷のかなた。
神無月の夜の寝苦しさと汗のにおいは、真夏のあこがれの産みの苦しみ。
カモメは港に群れていたが、今では残像さえない。
静かだ
ただ ただ 静かだ
そんな中で母が逝こうとしている
チューブに繋がれ点滴を打たれ死と対峙している
春だというのに
桜の花が咲こうとしているのに
母が死んでしまう
無力 無 ....