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濁った沼のある寂れた町に
マリーという女が住んでいた
マリーの本名は誰も知らない
彼女は
夏の真夜中のような眼をした
中々の美人であったが
友達はいなかった
若者はみな都会 ....
街灯の
周囲に孤独が群れる夜
耳をすませば犬、遠吠える


鳥たちが
十字架のように羽根ひろげ
薄暮の空に貼りついている


雨天こそ
こころ華やぐべきでしょう
赤い傘さしスキ ....
ふたばさんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喪服屋マリー- 吉田ぐん ...自由詩1707-2-25
散逸してゆく日々の記録を- 吉田ぐん ...短歌1107-1-6

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