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研ぎすませた刃物の光彩を思い描く
酷く澄んで蒼に満ちた輪郭をなぞる度
折れそうな心に蓋をした素振りで
後悔も人生も思うように上手くはなれなんだ
とっくにそんなことはわかってる
水を飲んで ....
雪が残る夜の庭先。
これから・・・・
帰宅する父を待っている。
妹二人に連れられて
「ただいま。」を言わないで帰ってくる父を・・・・。
(父が眠りに付き、大きく息を吸った瞬間を覚えて ....
横一線に 深く傷の入った樹
ここから離れることの出来ないひと
手を添えて
照光の遮りは 心地よくて
未だに傘の輪から 飛び出していくことができない
線の先の遠く はっきりとは見えない ....
2014年11月また冬が来ます
つめたい風の吹きすさぶなか
ひかえめに降り注ぐ光のしてきた
途方もない宇宙の旅を考えたことがありますか
太陽系の中心から暗闇を進み続けた光の粒
息をするた ....
秋が来ていた
遠い遠いところから
この家のどこからか
そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた
遠い遠いところから
あの日と同じ声がした
呼ばれるままに
仏間の襖 ....
緩やかな坂道を下りると
遠くに海が見える
ここから見る海は
手のひらの中に
隠れてしまうほどの大きさ
海を目指して歩いてゆくと
潮の香りの風が吹いてくる
風は太陽の ....
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