僕らの肩越しに
夏の空を仰ぎみる向日葵がそっと囁く
もうすぐ太陽は死んじまうんだって
燃えゆく空を傍観する肩に忍び寄る影
僕らはそれを
払いのけるようにして烏を追いかけた
決して振り返らず ....
どこをはてとしらず
さまようひとひらのはなびらよ
しるべなきうなばらに
うんめいのままに
やみのよなよなあれくるうなみに
のまれるなかれ
しずむなかれ
かろやかになみのかしらにうかべ
....
むかしの写真は殆んど燃やしてしまいました。忘れてしまいたいことばかりです。小中学生の頃の同級生たちは、わたしが詩を書いているなどと想像もしないどころか、わたしの存在すら記憶にないでしょう。ましてや子宮 ....
月を見ていた狼男
なにも悪さをしないのに
石もて追われ町はずれ
川面に浮かぶ月の影
泪落とした橋のうえ
ちっぽけな石ころ
川底に沈んで
誰かを傷付ける
尖った部分を失くし
長い時間に失くし
自分を確かめる
でこぼこを失くし
ずっと底に
ずっと沈んでいる
誰か見つけてください
此処にい ....
空はいつも
過去も
未来も
いつのときも
空はここに
傍に
遠くに
あたまの上に
変わりゆくのは
君であって
僕であって
僕ら ....
荒んだ気分に吹かれているのも
快速電車の乗り心地です
時に青白い猫が追い越して行くのも新鮮
手放しで夜道を直進するも悪くない
見通しは甘くありません
集会に行くのだとばかり思っていたら
対 ....
逃げている
追いかけてくるものから
ひたすらに逃げる夢
スローモーションで
お決まりのように
足が重くて
だるくて
走れないのに
すぐそこにまで
迫りくるものから
逃げている
....
例えば愛されることが
順番制だとしたら
わたしの番は
一億二七〇〇万番目
いつか必ず
いつか必ず
そう信じながら
年老いて
死んでゆくのでしょう
けれどもわたし
本当は
一番が好 ....
おどろいた
あなたのそばを
時間が通り過ぎてゆく
たじろいだ
ぼくのそばを
群集が通り過ぎてゆく
頭上にひろがる
無限の青空
足元にひろがる
永遠の地面よ
(ちろり ....
すごく綺麗な声がしたので
見上げると
すぐ近くの
電線にとまっていた
小首を傾げては
同じリズム
同じ音程
同じ歌詞で
繰り返し歌っている
私には
聞き取れなかった
何て言ってる ....
埃だらけのコンクリートに影を焦げつかせ、
立っているひとりぼっちの後ろ姿を見つける
のに君がずいぶん手間取ったのは、二歳の子
には高すぎる太い鉄柵がちょうど君の視界を
遮り、そこからコンクリ ....
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(42)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の終わり
-
川瀬杏香
自由詩
4*
14-11-4
旅人
-
花咲風太 ...
自由詩
3
14-10-27
歯磨き
-
川瀬杏香
自由詩
6*
14-10-22
月を見ていた
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-10-14
石ころの夢
-
花咲風太 ...
自由詩
7
14-10-10
空
-
花咲風太 ...
自由詩
3
14-10-8
夜道で猫に会う
-
Lucy
自由詩
19*
14-9-28
逃げる
-
Lucy
自由詩
19+*
14-9-11
愛すべきひとへ
-
川瀬杏香
自由詩
11*
14-8-5
街角の邂逅
-
浩一
自由詩
3
14-8-2
みたことない小鳥
-
Lucy
自由詩
13*
14-7-24
動物園
-
Lucy
自由詩
19*
13-1-9
1
2