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僕の頭を開けてごらん
中にも僕がいるでしょう
そいつはしかし偽物だ
さあもうひとつ開けてごらん
そこにも僕がいるでしょう
そいつもしかし本物じゃない
どいつもこいつも容れものなんだ
開け ....
夕日が沈むその前に
染まる色彩見ておこう
一番星のその前に
今日の名残を惜しんでおこう
月がひっそり顔を出す
兎の影絵を探してみよう
無為に過ぎてく一日に
何もできない一日に
眠りにお ....
きみには
もう届かない
神さまの手紙を
僕は今日も読んでいる
きみが知る由もない
今日という日の美しさを
僕が手紙に書きましょう
こちらは四月に雪が降りました
そちらはどうですか?
神社のない
町に生まれた
墓もない
新しい町に育って
隣り町の友達は
高層マンションから
空き地だらけの町を眺めた
僕らは
歴史のない町に育った
僕らの故郷には
神社がない
僕ら ....
蝋燭の灯りが消えてゆくように
真っ暗闇になるのだと
そんなふうに
誰に教わったわけでもないが
そんなふうに
思い込んでいたもので
真っ暗闇に包まれて
何も見えなくなることは
なんとなく ....
木漏れ日みどり映え
そそぐひかりの束
だれが僕を
貴方をあたためる
この世に
春をつれて
いずれつれ去る
僕を
貴方を
塵ひとつ残さず
忘れる人さえ
いなくなっても
....
突き抜けるような
青い空に
純白の雲
雲の向こう側に
なにが蠢いているのか
誰も知らない
青い空
白い雲
果てしない孤独
もしかしたら
言葉は音になって
空気中を漂い
あなたの耳から侵入する
かもしれない
もしかしたら
言葉は文字になって
どこかに刻まれ
あなたの目から侵入する
かもしれない
....
うずうずする
{ルビ瘡蓋=かさぶた}を引っ掻いたら
僕の中から
僕の中身が滲み出た
あぶないあぶない
こんなどす黒いものは
絆創膏で塞ぐに限る
乾いてくれば痒くなり
ついなんどでも剥が ....
心の寒さを
まるめて吐いた
白い吐息
屋根の上
冬空浮かぶ
溜め息の群れ
街をゆき交う
俯く人影
北風吹き荒れ
立ち止まる
やがて粉雪舞い落ちる
手のひらに降る
粉雪が降る
....
朝の陽が
淋しい小道を照らすころ
役目を終えた街灯は
静かに眠りにつくだろう
迷っていたきみを
泣き顔のきみを
朝の陽が
やさしく包んでくれる
きみはだ ....
つのる想い
枯れ葉落ちて
積もる舗道
落ち葉踏みて
音は乾き
騒ぐ心
音に紛れ
心隠す
つのる想い
今日も明日も
幾度掃けど
積もる落ち葉
....
夜みたいな朝を
自転車で駆け抜けて
太陽みたいな君に
真っ直ぐ会いに行こう
僕みたいな君が
にっこり笑ったら
地球上のみんなに
朝陽が降り注ぐんだ
やあ、やあ、おはよう!
見上げると丸い空
穴ぼこに落っこちたのは
さていつのことだったか
ちいさな空に太陽が昇り
ちいさな空に雲が流れ
ちいさな空に日が沈む
ちいさな空に月が昇り
ち ....
それは個人的なこと
ごく私的な部類
青い空が
僕の瞳に映る
ひんやりした風が
僕の頬を撫でる
かじかんだ手が
いっこうに温まらない
そう
それは
個人的な話
....
世界は、僕のアタマの中に生まれ
僕のアタマの中で育つんだ
だから
君の花をちょうだい
色とりどりの花をちょうだい
僕の世界を飾るから
ホントウはここにあるか ....
どこをはてとしらず
さまようひとひらのはなびらよ
しるべなきうなばらに
うんめいのままに
やみのよなよなあれくるうなみに
のまれるなかれ
しずむなかれ
かろやかになみのかしらにうかべ
....
月を見ていた狼男
なにも悪さをしないのに
石もて追われ町はずれ
川面に浮かぶ月の影
泪落とした橋のうえ
ちっぽけな石ころ
川底に沈んで
誰かを傷付ける
尖った部分を失くし
長い時間に失くし
自分を確かめる
でこぼこを失くし
ずっと底に
ずっと沈んでいる
誰か見つけてください
此処にい ....
空はいつも
過去も
未来も
いつのときも
空はここに
傍に
遠くに
あたまの上に
変わりゆくのは
君であって
僕であって
僕ら ....
coffee papicoさんの花咲風太郎さんおすすめリスト
(20)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
マトリョーシカ
-
花咲風太 ...
自由詩
6
15-6-25
その前に
-
花咲風太 ...
自由詩
4
15-5-28
神さまの手紙
-
花咲風太 ...
自由詩
5
15-5-22
_故郷
-
花咲風太 ...
自由詩
9+
15-5-15
そんなこと
-
花咲風太 ...
自由詩
4
15-5-12
祝福の朝
-
花咲風太 ...
自由詩
2
15-4-27
青い空、白い雲
-
花咲風太 ...
自由詩
7
15-3-2
ひとかけら
-
花咲風太 ...
自由詩
7
15-2-20
瘡蓋
-
花咲風太 ...
自由詩
5
15-1-19
冬空
-
花咲風太 ...
自由詩
5
15-1-7
朝になれば
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-12-29
秋の終わり
-
花咲風太 ...
自由詩
6
14-12-2
地球に朝がやってくる
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-11-28
穴ぼこ
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-11-27
個人的な事情
-
花咲風太 ...
自由詩
4
14-11-21
君の花
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-11-5
旅人
-
花咲風太 ...
自由詩
3
14-10-27
月を見ていた
-
花咲風太 ...
自由詩
2
14-10-14
石ころの夢
-
花咲風太 ...
自由詩
7
14-10-10
空
-
花咲風太 ...
自由詩
3
14-10-8
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