書かなくては、と一年ぐらい思って、書けなくて、私よりも書くべき人たちがいるような気がして、(待っていたのかもしれない)、未明、眠れなくて、アイスクリームを食べたら目が覚めてしまった、薄暗い。こんな朝。 .... 赤いドレス
あなたが一番似合っていたよ


少し深呼吸をして 吸って 吐いて
ゆっくり僕と最後の息をしようか

手を取り合ったら
水の音が聞こえるでしょう?
目をつむって
 ....
塩と水と みじかい詩と
あとはすこし体温があれば
生きていける
たぶん
あなたがいなくても
時間という途方もない罪のなかで、許されるとしたら何があるだろう。たとえば夜、わたしは座って往来を聞いている。電車の行き交う音とサイレン、携帯電話にむかって笑う若いひとの声、風。時折虫が、(蝉だろう .... 今日僕はおじさんに囲まれていた
今日僕はこわれもののように優しく扱われた
今日僕の幸せはおじさんに囲まれていた
とうとう女の子はやってこないのだ



僕は彼の幸せについて考えた

 ....
  暗号は箪笥にしまわれていたが
  防虫剤の匂いに毒されもう使い道はなかった
  幼少期に誰もが熱をあげやがて棄て去った玩具同様
  為されるべきことは二、三あったものの
  その手 ....
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら

肉体は部品となって
ていね ....
最近よく夢を見るんです
出兵直前のあなた
居間に堅く座って
じっと私を見つめておりました
いつもらしくないと思っていたら
軍服の釦が掛け違っていたので
やはりあなたはあなただ
と思いまし ....
ゆっくり縁側に座って
西瓜を食べた夏

こっそり火鉢の中の
お餅を盗んだ冬

いつだって隣に曲がった背中
顔の皺が優しさの証

手を引いて散歩をして
バスの停留所のベンチで ....
仕事を終えて
アパートの玄関を開ける
先日
酔いすぎてもどした
消化途中の言葉尻が
まだ
黒ずんだ上がり框に
飛び散っている

向かいの棟の方から
チリチリと音がする
数日前か ....
私ね
きっと
こんなに夜更かしするから
明日寝坊するよ

私ね
きっと
夏休みの宿題
最後の3日で終わらせるよ たぶん

私ね
きっと
写真撮るの好きなの
一瞬を切り ....
床に寝そべって
抱きしめてたあなたは
朝になったらゆっくり消えるのね

世界に見つかっちゃいけないから
死んだつもりにしなきゃ
明るい中では生きられないから
夜明けまでの命
 ....
雑なままでも書き残して思う。

詩を書き始めたのは2001年ごろだったかもしれない。
詩のサイトは最初に流れ着いた日本WEB詩人会。
そこで会員になって投稿していた。いいとこだった。
今書き ....
そして歩けばいい
積み重ねた故意の失意が
足跡を深める砂丘
錆びついた音響が
骨を震わせ泣いている
そのような
最果ての
更に果てを
歩けばいい
彼もまた誰かを真似て
青く弾ける火 ....
インフルエンザの予防接種も
レーシックを受ける人も
信じられない
そういった君の足元で
細い小枝が折れる

冬がやってきたから
この森にも
早い夜の始まりを告げるように
針金のような ....
きょーも
会社でA型のおんなにいじわるされた
A型のおんなはなんであんなにいじわるなんだろう
かげぐちばかり
根に持つし
あやまったじゃんかあたしは
反省してませんけどそりゃ

小学校 ....
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