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  果樹園の頭上を滑る鳶の影  
  廃材が積まれた惨めな河辺
  男がトラックの荷台に腰掛け
  たばこを吸いながら私のほうをみている
  私の人生から消えていったあらゆる者たちが
 ....
  昨日の小さな咳が
  その椅子の陰で
  私たちを見上げている
  物欲しそうに 実を言えば
  見知らぬ女の口の中には
  汚い野犬の歯が並ぶ
  暗号は箪笥にしまわれていたが
  防虫剤の匂いに毒されもう使い道はなかった
  幼少期に誰もが熱をあげやがて棄て去った玩具同様
  為されるべきことは二、三あったものの
  その手 ....
竹森さんの草野春心さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
廃材- 草野春心自由詩815-4-17
昨日の咳- 草野春心自由詩315-4-17
我々の暗号- 草野春心自由詩714-8-17

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