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月のない部屋で
夜の靴を脱いだら
恋の魔法を閉じて
ひとつの影になり
込み上げる指先で
君を包む線を描く
無くさない強さを
そっと背中で結ぶ
煌めく星のような
刹那を綴りながら
....
思い出の街の
いつもの背中で
待ち合わせ
太陽が消える時に
歩幅を合わせて
アナタの名前を呼ぶ
もう決めたの
散り散りの想いを
繋ぎ合わせると
また迷い込むから
も ....
本を閉じるように
重なり合って
行間を埋めただけの
「愛してる」の言葉
夜が明けるまでには
また恋に書き上げた
ただ淋しかった
ただ満たされたかった
ただ逃げたかっ ....
月が描く円を
薬指に通して
遥か未来を見つめ
星の道を歩く
物語の優しさで
今は肩を寄せる
「もういいよね」って
風の色を
真似した僕は
揺れる足跡
置き去りにして
手のひらに落ちた
雪が色を
失うような
いつもの道に
残した言葉
ほどけた靴ひもを
結ぶこと ....