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月のない部屋で
夜の靴を脱いだら
恋の魔法を閉じて
ひとつの影になり
込み上げる指先で
君を包む線を描く
無くさない強さを
そっと背中で結ぶ

煌めく星のような
刹那を綴りながら
 ....
思い出の街の
いつもの背中で
待ち合わせ

太陽が消える時に
歩幅を合わせて
アナタの名前を呼ぶ

もう決めたの

散り散りの想いを
繋ぎ合わせると
また迷い込むから

も ....
本を閉じるように
重なり合って

行間を埋めただけの
「愛してる」の言葉

夜が明けるまでには
また恋に書き上げた

ただ淋しかった

ただ満たされたかった

ただ逃げたかっ ....
月が描く円を
薬指に通して
遥か未来を見つめ

星の道を歩く
物語の優しさで
今は肩を寄せる
「もういいよね」って
風の色を
真似した僕は
揺れる足跡
置き去りにして

手のひらに落ちた
雪が色を
失うような
いつもの道に
残した言葉


ほどけた靴ひもを
結ぶこと ....
凍月さんの宣隆さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の部屋で- 宣隆自由詩115-8-6
今だから- 宣隆自由詩215-8-3
あとがき- 宣隆自由詩1*15-7-26
円を歩く道- 宣隆自由詩2*15-7-20
冬色- 宣隆自由詩309-1-7

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