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東へ行ってとまどい
西へ行っておどろき
南へ行ってためらい
北へ行ってささめく
夕日だけは聞いている
旅人の来歴を
小さな声の問わず語りを
風の通り名を
城の孤独を
....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
絵空事が好きだ
私の好きなものが
二つも入っている
ミロの絵はとてつもない
子どもの落書きのようでいて
都会の喧騒のようでいて
原始人のひらめきのようでいて
神話の亡骸のようであ ....
座ってパンを食べている
天使に近づき見てみると
頭の上に浮かぶ輪っかは
小惑星の集まりだった
カーリーヘアーの奥からの
不思議な引力で集められた
星屑だったんだ
なんだ、土星と同じじゃな ....
僕は上海の窓拭き職人になって
安い給料やままならぬ生活のことで
四苦八苦しながら生きていく
詩など作らず絵画も解さず
芸術などというものには見向きもせずに
思い描くのはせいぜい
昼の定食を ....
君には誰かの面影がある
たとえば五月の風のような
たとえば素直な犬のような
ほとんどはじめて会ったのに
なつかしい気持ちがする
昔の画家の絵のような
どこかで聴いた歌のような
思い出そう ....
人質は天使
銃で脅して
無理やりコートの
ポケットに押し込んだ
鰐皮が冷たいと泣くので
真っ赤な頬を平手打ちした
頭上に浮かぶ輪っかは
使用期限の切れそうな
蛍光灯のようだった
つま ....
家に帰ると
娘らが星を食べている
お椀にいくつか
飴玉ほどの小さな星屑を入れ
テレビの教育番組など見ながら
気軽に口に運んでいる
おいおい、いいのか
と思ったが
今日日やってはいけない ....
右と左に
別れても大丈夫
それぞれしっかり生きていくから
夕焼け雲の下
二つの影がまっすぐに伸びていく
それぞれ信じた方角へ
そして生き延びる
不完全な生き物として
何千回も
夕焼け ....
朝もやに煙る街中を
人影が通り過ぎる
一晩稼いで
これから逃走するところ
昨夜あの娘は
盗まれた
二本の指で滴って
絡み付き
トランプの散らばった
部屋の ....
都市の背中に
星の刺青
何処かに
自分の星座があるだろう
誰そ彼は
笑い泣き
彼は誰か
泣き笑い
内ポケットに
タバコと明日
遠ざかる黒い猫
何時かは
他人の星座と会うだろう
....
凍月さんのやまうちあつしさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕凪
-
やまうち ...
自由詩
1
14-11-13
天文学
-
やまうち ...
自由詩
4*
14-10-16
絵空事
-
やまうち ...
自由詩
4*
14-10-5
土星天使
-
やまうち ...
自由詩
4*
14-8-24
星霜都市
-
やまうち ...
自由詩
8*
14-8-23
空似
-
やまうち ...
自由詩
5
14-8-17
人質は天使
-
やまうち ...
自由詩
2
14-8-12
おやつ
-
やまうち ...
自由詩
12
14-8-4
プラナリア
-
やまうち ...
自由詩
5*
14-8-3
ぬすびと
-
やまうち ...
自由詩
5
14-7-31
都市伝説
-
やまうち ...
自由詩
2
14-7-20
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