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闇の中耳を澄ます
雨の音の向こうに
何か聞こえた気がして
屋根を打つ雨粒
木の葉から落ちる雨だれ
水路を流れる雨水
それらのシンフォニーの向こうで
一瞬
歌声のような
笑い声 ....
心の上澄みだけをそっと掬って
重ならないよう並べてみる
何とか言葉のかたちをとっていて
美しいようにも見えるそれは
見知らぬ仲間のもとに届いて
時折共感や発見をもたらしている
らしい
....
わたしはロウソク
あなたが灯して
燃えてとろけた
一本のロウソク
いつも炎を消さぬまま
立ち去るあなた
戻ってくるまで
燃えていろ と
ユックリ…チイサク…
アナタガモドッテ ....
「あいつは野心家、我々の敵だ、気を付けろ」と語る人
「気を付けろ」というのに
その人の目には諦めの色が
なみなみと湛えられている
同じものを見て私は
「不器用な愛」ではないかと思う
ま ....
出る杭は打たれる
っていうじゃない
あれって
打たれちゃうから
出ちゃダメよって
ことじゃないんだよ
出すぎちゃったら
誰かがちゃあんと
打ってくれるから
それまでは安心して
....