目を閉じて思うことがある
ここから北に行けば行くほど咲ききれてない花もきっとまだなんてこと
僕はたばこを吸うから窓をほんの少し開けておく
信号待ちの先頭が流れ出したら
風たちは歌うように踊 ....
はじめて出会ったのがキャラメル畑だったからすこし弾ける、わたしはまだ父とキャラメルということについて口喧嘩が絶えなかった、そのことで母は父と弾けて、夜はずっとキャラメルだった、まだ誰もがとろけてい .... ――どうすれば、私は私になれるのか?

日々の舞台を演じる自らの
配役について、想い巡らせていた。
老舗の名曲喫茶にて
ショパンの夜想曲を聴きながら。

ぷつぷつ…と、ノイズ混じりのレコ ....
僕は崖の上に、立つ。
崖の上に立てば、あの風が吹く。
眼下の海の{ルビ潮=うしお}を見れば
意気地無しの足は、すくむ。
すくむからこそ二本の足で、僕は立つ。
わなわなと生に震えながら。
へ ....
箱から出ておゆき、羊たち
呑み込んだ象を吐き出すんだ、うわばみ

立つことが精一杯の星の上で
灯りを消す、点ける
(日の出と日の入りのあわいは僅か)
薔薇を宇宙の風から守る
(風は吹くの ....
川を境に
夜が半分しか明けない街から
人は次々に去っていった
半分の灯り 半分の雨
空には
鳴らない鈴がかがやいていた


何も無い朝が
星の跡を押しのけてゆく
乳 ....
真昼のまま凍りついた
ひとつの情念
名づけようもない一編の詩を装い

光明な思想が引きずる裳裾の陰鬱
石仏のように摩耗して正体もなく

言葉は羽 風に舞い
人は水 流れ集まる低く低く色 ....
お前は世界中の視線の届かない場所へと
巧妙に自分の命を隠した
俺とお前はたくさんのものを交換した
情報や言葉や表情だけでなく肉体や精神にいたるまで
だが交換が命にまで及ぼうとしたと ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
     光のあたらない
     すみっこにこそ
     きらりと光るものが
     ひそんでいる

     目立たなくても
     すみっこの力を
     侮っ ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
夜の街路で、街灯もない道を私はさまよっていた。正義はいつでも鋼鉄でできている。それは鋼鉄の壁かもしれないし、鋼鉄の刃かもしれない。私は自らの著作の記述で異教徒を激怒させ、異教徒に追われてい ....

羊が1匹 最初の一匹が囲いの中へと
羊が2匹 友達増えたねよかったね
羊が3匹 仲良く走り回っている
羊が4匹 むしゃむしゃ草を食べている



羊が10匹 風が草原を駆け抜け ....
炊飯ジャーのアラームが鳴る
私は手を洗う
冷蔵庫から卵を取り出し
賞味期限を確認
茶碗のふちとかちあわせ
割れない程度にヒビを入れる
握りつぶしてしまわぬように
卵を割り茶碗の中へ
菜 ....
本当の靴を履いていますか
本当の街を歩いていますか
本当の虹を見かけましたか
本当の人と出会いましたか
本当の夕焼け眺めましたか
本当の夜を過ごしてますか
本当の星を探していますか
本当 ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
おのおのに、週末


なぁんだ
なぁんだそうだったのか
息をすることが困難な夜には
知らない地の夢を見るんだ
玄武岩質の平原、つきあたりの揺るがない闇
そんなものが僕らの孤独の限界だ ....
さまざまな妄想は 書き物の中より現実の方が多い。
というか 書き物は現実の一部でしかないと思う。
ひとりひとりの妄想は プラスされマイナスされ
本当の事などは無力のように思える事もある。
勝て ....
くしが髪をとくように
そそぎこまれた陽の光を
たたずんでいる 木がかたどります
枝葉で すくっても すくっても
こぼれた思いが 根元に揺れて土を明るくし 

なぞり のまれゆく愁いに
は ....
僕の言葉があなたの中を巡り
あなたの中で咀嚼されたその言葉が
今度はあなたの言葉として
僕の中を巡り僕はそれを咀嚼する
僕とあなたは厳密な距離を保ち
互いに向かい合いながら
堅 ....
あなたは毎日同じスーツに心を流し込みながら
あなたの心はスーツやシャツが仕事で汚れるように
社会の密林を探索することで研がれていった
いや、心だけでなく体も、研がれるだけでなく彫られ ....
ボールペンよくあるタイプの
百円程度で売られている
そうノック式
透明で
インクの残りが見える
正々堂々それがいい
そいつが相棒だ


だが考えてもご覧
この何処までも機能に徹した ....
生まれてくるとき、私は両親の子供として立候補し、数多い候補者の中から最多票を得て生まれることができた。私の所属する党のマニフェストは、容貌や能力、性格の点においてもっとも両親の子供としてふ .... 社食から見える
向かいの会社の平たい屋根から
ぽとぽとと
雪のかたまりが落ちていた
そのリズムは
なんだか
アヴェマリアに似ていた

某神様は
奇跡のようなのを
起こしてるのかもし ....
.
以下において、私が書こうとしているのは、2つの言葉の来歴と、それにまつわる私の個人的体験である。

本稿は、上記「報告書」の当不当について論ずるものではなく、朝日新聞の報道や、報道の対象にな ....
どしゃぶりの雨の中
透けたシャツの後ろ姿のまま
途方に暮れた君が、突ったっている

僕は時空を越えて未来から訪れた
透明人間の旅人だから
声をかけることすらできないけれど
誰よりも親しめ ....
「在宅のみとり講習会」という見出しが眼にはいった時
「のみとり?」と思ってしまった
ペットの蚤でも発生しているんだろうか・・と
普通に思ってしまった
記事をよく読むと
「在宅のみとりに必要な ....
蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから

カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ

透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
無数の雨達はアスファルトに、跳ね
世界を覆う
ざわめきを鼓膜に残して
私は夢から、目を覚ます。

布団から身を起こし、のびをする
朝のひと時。

夢の中で、瞬く間に
姿を消す雨達と
 ....
もうふりかえらない
凛々しい後ろ姿を
ずっと見送った

君はきっと
知らない
僕がこんなに
思っていること

でも それでいいんだ
だから いいんだ

君の前途に輝く
広く大 ....
オダ カズヒコさんのおすすめリスト(58)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- ズー自由詩3*15-8-19
_- ズー自由詩1*15-8-19
ショパンの声- 服部 剛自由詩415-2-7
滑稽な顔- 服部 剛自由詩315-2-7
星のアリス- 梁川梨里自由詩6+*15-2-7
そして_いくたび- 木立 悟自由詩815-2-7
観測者の逸脱- ただのみ ...自由詩18*15-2-7
- 葉leaf自由詩315-2-1
終ノユメ- ただのみ ...自由詩21*15-1-31
【_すみっこの力_】- 泡沫恋歌自由詩19+*15-1-31
- 砂木自由詩12*15-1-25
- 葉leaf自由詩515-1-24
- itukamitanij ...自由詩4*15-1-23
永遠- やまうち ...自由詩4*15-1-22
本当- やまうち ...自由詩1*15-1-8
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩17*15-1-8
月火水木金土日- 香椎焚自由詩3*15-1-6
知略崩し- 砂木散文(批評 ...7*15-1-1
天啓- 砂木自由詩8*15-1-1
循環する人- 葉leaf自由詩314-12-30
彫る人- 葉leaf自由詩114-12-29
ペンとスケッチ- ただのみ ...自由詩15*14-12-27
選挙- 葉leaf自由詩114-12-27
キリスト- フユナ自由詩514-12-24
「従軍慰安婦」と「挺身隊」──────朝日「第三者委員会報告 ...- Giton散文(批評 ...1*14-12-24
透明人間の声援(エール)__- 服部 剛自由詩714-12-24
のみとり- Lucy自由詩23*14-10-27
空の向こうに- ハァモニ ...自由詩10*14-10-25
雨の合唱- 服部 剛自由詩614-10-22
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