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私の指先から金貨がこぼれ
あなたの乾いた唇を潤せたら
頑健な牡牛が黒いつむじ風となり
私の魂を運んでくれたら
世界は午睡のまどろみの狭間、神秘の唾液を垂らす
こめかみを濡らすその体温にあやさ ....
あなたの眼差しを入り口にして抱かれる
薄青色の抱擁はとても温かい
奥へと進めば進むほど
現世は力強い鼓動の音に打ち消され
忘我の境地へと潜り込む
何も食べず、何も必要としなくていい
あ ....
目は開くが光が差さない
肩は動くが負うべき荷がない
節くれ立つ指はしなるが絡めるべき手がない
そのように漠々と日々は吹き過ぎ
引きずった片足は轍を伸ばす
山頂を目指す人々は皆
片足 ....
生命の断崖絶壁を一息に飛び越えて
数千のむく鳥の叫ぶ警鳴のさなかうずもれる
お前たちの眠りを食べてしまいたいんだ
膝を抱えて耐えている君へは海風の接吻を
夜の最深部、平野の大動脈が鼓動 ....
そのポジション こころもち傾いだ肩
だがその奇妙な天秤は正確に示していた
数冊の詩集は巨大なOEDよりも重いと
あるいは野の中の一本の大木
その美しい縞模様の幹と いろとりどりの葉よ
だ ....
両の眼の平行線が二人を射抜き 行きつ戻りつ
熱を持った細胞が身体を離れて蒸留する
新たに生まれる神秘性を持つ、そのものは幽かな産声をあげる
どちらの魂に矢を射るのか
射られた ....
長い旅路だった
絶望の灯火を燃やさねば
死すら受け入れがたい道を
ただ歩いて
私は太陽に触れる
命の限界を超えて愛するは
その代償も大きく
喜びと苦痛は何処で結ばれ輪になるの ....
織部桐二郎さんの由木名緒美さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
◎小指の約束
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由木名緒 ...
自由詩
12*
14-3-2
回帰
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由木名緒 ...
自由詩
5*
14-3-1
同伴者
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由木名緒 ...
自由詩
11*
14-2-1
夜明け
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由木名緒 ...
自由詩
6*
14-1-16
詩人の庭・松田幸雄
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由木名緒 ...
自由詩
6*
14-1-15
情熱
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由木名緒 ...
自由詩
6*
13-11-24
旅人
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由木名緒 ...
自由詩
6*
13-10-4
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