中森明菜からもらった手紙をてんぷら火災の炎で燃やした
  セルジオ越後は別に悪い人間じゃないと
  パートタイマー美男子がカラオケの合間につぶやいた
  おっぱいは複数
  ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
足首を辿って
くるぶしに座って休憩したら
かかとの頭が見えてきた

地図
それからブルーの手紙も
鍵色のドライフラワーも
あの岩砂漠で
すべての証を
かかとに集めて
炎で燃 ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
書物の陳列の疲労の飽和した本棚は
朝方には回復を諦め軋みもしなかった
テーブルクロスのうつ伏せた脱力の背にある
アルコールの抜け殻の横倒しの唇は投げ遣りに香った
そっと、突き倒した ....
鴉のはばたきに覆われて
夜の鐘は少しだけ揺れる
刃の音 鋼の音
夏とともに終わる音
音はただ音としてはじまり
やがて静かに変わってゆく



前転する光と
前転する黒羽が ....
滑り台の上で滑り出せずにいる
後ずさることも出来ずにいる
飛行機が滑り込んでくる
地面すれすれ
空気が摩擦して
夏が濃くなる

毎日を鏡に映してみても
逆さになる他は何も変わらない
 ....
雨曝す心ひとつ
待つ身の程の隅々へ
ゆっくりと
行き渡るのが
夜の毒だから

ケチャップの夜は
泣き止まず
ただだらしない雨を
ひそかに運ぶ

可愛いひとを
手品の箱に
詰め ....
クロスワードを解いている人たちを前に、最後のアナグラムの解答を言ってはいけない
戦争をしている人たちを前に、平和を好まないあなたがたは非人間だなどと、言ってはいけない
出された家庭料理を前に、あの ....
 ぎぃころぎぃころ
 ぱたんぱたん
 ぎいぃころぎいこ
 ぱとたたん

ふいの夜風に あらぬ匂い
むせるほどの 肉の香り

 ぎぃころぎいぃころ
 ぱたんぱたん

そこまで来てい ....
クーラーが冷やかす演劇的な鼻風邪。の、中での諸々。ぼくらは数えてしまうのに、どうやらこれは速度のようです。録画して再生するやつら尻目に、宣言してチェンジ、チェンジ。「急激に7〜8割忘れ、そして記憶に残 ....  きみとぼくは
 泣きながら
 ダンスを踊り
 磁石の月に
 吸い寄せられる




 空の終わりに
 ぼくの汚れた靴と
 きみの破れた
 ドレスの裾が
 ....
 俺はグレープフルーツジュースを
 飲み干す。
 頭上の空に半分の月が
 まぬけに浮かび上がっていて
 横を振り向くと
 夕日が海に沈もうとしていた。
 グレープフルー ....
わたしは家族に会いたいなと思って
晴れた日曜日におでかけしました

家族はどんな人だろう
わたしを愛してくれるかな
晴れた日曜日の道はゆらゆら揺れる

ポストは赤い
空は青い
犬はわ ....
夏休みの宿題は終わったのと
かあさんは訊ねる
私はもう学校卒業したんだよと
何度説明しても

かあさんは言う
おまえはやく宿題をやんなさい
ツクツクホウシが鳴く前に
とっとと宿題を終わ ....
それは口付けでしたように思う。
唇は芋虫だったけれど。
山田詠美の芋虫のように、飛び立たないことはあきらかでした。
となりの部屋では現社の木野がみんなの書いた詩を批評していました。
私のは才能 ....
コイン型の潜んでいたりありてぃが溢れそうで思わず叫んでしまいそうでした
部分的に降る雨、といいますか、
局所的にそれはまるで僕だけに降り続けるような
金色でも銀色でもない
猿ぐつわでございまし ....
羊歯が葉を裏返し
白い歯を見せて笑う
日陰の庭で
ちいさな神様が
泣いている

山じゅうの
虹を融かしこみ
熱い涙をながし
泣いている

(ちいさな神様の
 まっかな
 まっ ....
夜から朝の為に空いたボトル押し退けたら
ふらふらの激しさが昼の為のコップ倒した


テーブル掛けの端で
黄色い花柄、千切れ
そこから床へ滴るも
滴るも、美しい麦茶
息の要ら ....
ぶつぶつと汗ばむ肌に沸く灰の泥のように散る溶けて骨になる A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
がらんどうさんのおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ネオ勝新太郎主義の台頭に気をつけろ- カンチェ ...自由詩4*04-8-18
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
かかと- 湾鶴自由詩504-8-18
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
爪の気配- A道化自由詩304-8-17
夜鳥- 木立 悟自由詩504-8-16
鏡面- 霜天自由詩704-8-14
思月の楽園- よつやと ...自由詩704-8-13
言ってはいけない- まつお未詩・独白804-8-12
帰し方の甘露(仮題)- やなし未詩・独白304-8-12
ぼくらは数えてしまうのに- nm6自由詩404-8-10
磁石の月- カンチェ ...自由詩6*04-8-4
黄身- カンチェ ...自由詩4*04-8-4
家族に会いに- チアーヌ自由詩1004-8-4
ツクツクホウシ(百蟲譜31)- 佐々宝砂自由詩1304-8-4
- びわ自由詩3*04-8-3
ハイウェイ、おまえは本当に馬鹿みたいだ。- 示唆ウゲ ...自由詩504-8-3
八月- 青色銀河 ...自由詩704-8-1
残酷生活- A道化自由詩404-7-31
白い糸- ボッコ短歌104-7-29
当院における貴腐死病の一例- たかぼ自由詩1404-3-18

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