すべてのおすすめ
駆け抜ける想念とは裏腹に
書き抜けぬ言の葉裏の蝸牛
雪の積もったノートには
あと数羽カラスの行方が不明です

時の刃の上をゆっくりと滑る私たち
やがて「私」「あなた」という二つの断面へ
 ....
22世紀には猫型ロボットできるかなあ、って
そんなありふれた会話でしか思い出せない
きみのことは
一生ものの記憶にしようと思っていたのに
思いだそうとすると、どら焼きのこととか考えちゃうので
 ....
海のない手のひらの庭
土を踏む三脚の椅子
雪、重なる雪、そのあいだに
燃えるものがあるなら

空白を焚きつける
指先の罪悪を冷たい鍵にする
小さな灯りに目を細める
たったふたつの隠微な ....
カレーライスは悲しんでいる。
君はそのことを知っているか。
玉葱のせいなんかじゃないし
自分が辛すぎるからでもない。

ラッキョに嫌われたわけでも
ラッシーに悟られたわけでも
スパイス疲 ....
目ェ凝らすと
吹雪のなかサ
色んた色した人たちが
手ェあげておどってらった

赤ェの青白ェの、黄色いの
さまざまな手やら足が
終わりの雪のなか
ヒラリヒラリとおどってらった

あぁ ....
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
どんなに文面を睨んでも
だれの思いも入ってこない
女子高生が好んで使う絵文字の方が
むしろ直観的で
好きなひとをおもむろに抱きしめたくなる
そんな ....
/
俺は問題をつくらなければならない。
冬が白く武装するから
何回でも潰して
問題をつくり続けなきゃなんねーの。
氷が溶けて季節が死ぬ
ひとつの色が死んでなくなる。
滑る階段で開封する遺 ....
この言葉が何より先にでて
そのあとに即興でなにかを投げて
返ってくるなにかをみる


余韻を残すことなく消える


あとで語られないように
いま要るだけの言葉が
あなたのすべてであ ....
死語の道徳を囀る一羽の小鳥が
超高層ビルからヒラリと飛んだ
喪失した記憶 飛び方を思い出すための荒療治
ところが思い出したのは
自分が本当は魚だったということ
《しまった早まった! 》
だ ....
沼のほとりにあなたは立って
覗き込む
濁る水底
揺らぐ藻の影
素早くよぎる魚の気配に
煌めく泡が
まっすぐに
昇ってくるのを待ちながら

言葉の淵にあなたは立って
覗き込む
尾び ....
西側の二脚の椅子に
座っていた
子らは
ふくふくと育ち
ようようと三月へと出かけていった

つながったひとつのベンチに
結果 残されたようになった
夫婦は
横に座って
同じ景色を眺 ....
国道

どこかで一本
曲がる場所を間違えたのか
デジャヴを含んだ知らない路地に
迷い込んだ先を抜けて
開けた国道はついさっき
生まれたばかりのようだった

横断歩道はまだか細く
蒸 ....
17歳
自分が5人に
分裂したらいいのにと
切望していた
17歳
ハタチになりたくなかった
17歳
歌唄いに憧れた
17歳
遅刻常習犯
17歳
バイトを掛け持ち
渋谷公会堂に通 ....
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
【透明なマグマ】


あれからというもの踏切が 透明なマグマだ
車を走らせていて
次第に車を減速させ
遮断機が ゆっくりと降りている
車と車の隙間を ゆっくりと歩いていた猫が  ....
ある日窓から花を投げた
あのひとが受け取ってくちびるに寄せてから
あのひとが好きになった 恋をした
みずいろの花 むらさきの花 そしてあかい花
あのひとはすべて受け取ってそっと胸にしまった
 ....
鳥が
冷たい川にいて
魚をみている
追っている

動かずに
ずっと
みている

魚は
およいでいる
鳥の腹のなかでも
夫の恋人はわたしよりすこし背がたかくて聡明な肌をしている
恋人の妻はアイロンがけがうまい それしか知らない
鳩も恋をするんだろうか
箪笥や窓枠も恋をするのかな
わたしの目はどうして
いつ ....
アナウンスが流れる

線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました


その鹿はどうなったのだろう

寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
 ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
雪が降った!

私の住む町で
こんなに雪が降り積もるのは
何年振りだろう

熱いコーヒーを淹れて
窓辺に立って外を眺める
まるで紙吹雪みたいに
ひらひらと空から落ちてくる

ひら ....
戦争のことやエイズのこと
野球のことを考えているあいだに
雪がどんどん降り積もっていって
家から出られなくなるくらになら
朝一に練炭をガンガンに焚いて
焼酎のんでオリンピックみながら
自殺 ....
さわやかな朝に
無愛想なカッターナイフ
笑いながら手首を切ると
色とりどりのビーズがこぼれ落ちて
アタシは嫌でも
自分がコンビニだと思い知らされる
だから意地でも口紅は塗らない
薄利多売 ....
水を張った洗面器
顔を沈める姉
ストップウォッチを押す弟
呆れて素通りする母
あくびをする猫

どれだけ息を止めていられるか
平凡な家庭のちゃぶ台の上で
流行ったのは
危険な遊戯
 ....
大きな鍋にカレーを作る
一日目
仕事前にカレー
昼に持参カレー弁当
夜寝る前に腹一杯カレー
二日目
仕事前にカレー
昼に持参カレー弁当
夜寝る前に腹一杯カレー
三日目
仕事前にカレ ....
おにさんこちらてのなるほうへ
追いかけても
誰も捕まえられなかった
嫌になって
薄目をあけると
どうやら
周りに誰もいない
口惜しくて
やみくもに走ったら
迷子になった


何 ....
雪がふる夜は、まぶしくてどこにいたらいいのかわからない
でも適度にフラッシュを焚かれて白飛びした街は綺麗で、
ずっと同じ時間にいたいと思わせてくれる

背中の骨がつばさの名残だなんて言われても ....
掘削船がやって来る
おれの堆積した泥土を掘り返す
脳だけクラゲの揺蕩いで
光の海に温む予定が台無しだ

  山の麓に猫女が住んでいるという
  噂の真相を求めて捜す者も多いらしい
  捜 ....
中3の時建国記念日に授業があった
社会科の先生が生徒を集めて行った
その中に僕もいた
授業は教科書を使わなかった
「神話は歴史じゃない」
と 先生は言った
突然
教頭が怒って教室に入って ....
末下りょうさんの自由詩おすすめリスト(449)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
失念れすとらん- ただのみ ...自由詩17*14-3-14
21世紀の恋人- ユッカ自由詩414-3-14
星座的布置- sample自由詩514-3-14
カレーライスは悲しんでいる- ブルース ...自由詩14*14-3-12
春の祭- フユナ自由詩19*14-3-8
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、- 石川敬大自由詩1114-3-7
かしこ- 中山 マ ...自由詩4*14-3-6
(先生十生徒)x京都÷現代詩=PINK- 左屋百色自由詩9+*14-3-3
通りすがりの- 深水遊脚自由詩7+*14-3-3
歴史の礫- ただのみ ...自由詩14+*14-2-28
沼のほとり- Lucy自由詩19*14-2-28
二月は未来を調整します- そらの珊 ...自由詩17*14-2-27
国道- Seia自由詩314-2-24
Baby-Baby- ゴースト ...自由詩3*14-2-22
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩37*14-2-21
【紫】ほかならぬむらさき_オムニバス三編- るるりら自由詩24*14-2-20
花ぬすびと- 石瀬琳々自由詩12*14-2-19
さかなととり- 朧月自由詩214-2-17
箪笥や窓枠- はるな自由詩514-2-16
鹿- Lucy自由詩27*14-2-16
本当のこと- Lucy自由詩21*14-2-15
【_雪が降った!_】- 泡沫恋歌自由詩21+*14-2-14
自殺- セガール ...自由詩314-2-14
朝の思考α- 自由詩614-2-13
危険な遊戯- そらの珊 ...自由詩17*14-2-12
カレー中毒者- こいち自由詩2*14-2-11
めかくしおに- Lucy自由詩22*14-2-11
ろう下に追放- ユッカ自由詩714-2-11
黒い掘削船- ただのみ ...自由詩22*14-2-11
今日はうれしい出勤日です- ichirou自由詩8*14-2-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15