今日のネコ子さんはタンスの上

お気に入りの布団はぐしゃぐしゃにされ
かなり機嫌が悪い

今日は祭りで親戚の子達が来ているのだ

人嫌いではないが子供はなんせ
せわしなく騒がしい

 ....
屋根の上にネコ子さんがいる

今日みたいな日も
ネコ子さんはあくびをしている

僕が顔を出すと

「台風の日に屋根になんか来ちゃだめだろ、
ニュース見なかったのかい。」
「屋根の修理 ....
『愛』と言う名のエゴで、ずっと彼女を縛り付けていた。
この世から、解き放つことをしてあげられなかった。
彼女が亡くなってから、三年半。
ボクの髪は伸びつづけ、思いは強くなっていった。
周りを見 ....
いつもそこに
置き去りにされているものがある
薄い皮膜が複雑に重なり増殖して
蛍光灯の白い光りを乱反射させている
そのプリズムに照らされて
痙攣を繰り返す白い体
それが私の感情だろうか
 ....
あなたは やわらかな こもれび ゆらゆら ゆらすの 

ただ よりそったきもちで ひぐれまで


あお と ぐんじょうが おしよせるなか

つないだ て ほころんで


ふわり ふ ....
どうすればいいか
と思ったとき
できることは
考えることではなく
ぎゅっと抱きしめること
だけが
何かを救うから

あなたを胸に抱いてぎゅっと

あなたが苦しがるまで
あなたは私なんかじゃない
私はあなたなんかじゃない

血は絆ではなく
命でもなく

しがらみや
ただの檻

あなたは選べたはずなのに
あなたは出来たはずなのに

どうして私が悪 ....
夜に
夜光虫の海で泳いだことがあります

そのとき
月が出ていたのかどうか

  指先を
  差し入れた瞬間にセントエルモの火

  揺さぶってみた
  舫い綱に冷たい篝り火

 ....
「なかみはなにでできているの?」
幼い子が私に聞く

着ぐるみに入っている私は
その問いに答える事は出来ない

おしゃべり厳禁とアルバイト規約にあったから

「あなたのなかみはなにでで ....
夏のにおいが
いい
って言ったから
だからそうしたのに。
そのて そのほほ そのめ

おっているものを わたしは ながめていた
そのどこからも よみとれる やさしさを ながめていた

わたしの かんかくだけは いつだって ぼんやりして
じ ....
君を裏切るのは
とても簡単

ハロー
そういって
右手を上げて

その手は
ゆうべ
誰かの内部や
その内部に近い小さな花を

ハロー

小さく震えて
開く扉は

ハロ ....
君は何を見ているの?

君は何を考えているの?

僕はいつもそんなことを考えている

近くにいるのに何も出来ない

話もかけられない

なんかもどかしい

君をいつも眺めている ....
この広い世界で

たったひとりのひとと出会う

なんて不思議なこと



約束したわけでもなく

だれかに教えられたわけでもない

ある日あるときある場所で



 ....
あるいは 

全て間違ったのかもしれない

我ながら異様な

しかめっつらで

何も出来ないのに

あふれ出す感覚

いくどもそこにかえる

ものおもい

やっと 「私 ....
あの人の横顔は切なそうに映る
私は少し目を細めて見ている

つらいことなんて何もない
ただ空しいだけなんだ

遠くに飛んで行ってしまいたくなる
風に吹かれて行き着いた先に何があったとして ....
こころのなか ゆるやかにおきて じわんとこぼれた

こんなにも あふれて こぼれてゆくのに

わたしのなかから なくならない かなしみは
よっぽど そこなしなのか、と
ようきなかお した  ....
あなたの涙が花弁に落ち、花は微かに揺れました
私の凍った心にも
その光景は焼け付いて
今はただ時折切なく痛むのです

月灯りの下
あなたと探した
宝石は今もなお
花弁を揺らし続けている
それは微かに微 ....
何度も
何度も
死のうとした

何度も
何度も
自分を傷つけた

心も
体も
ズタズタになった

だけど
俺は死なない
俺は死ねない

まだ
この世に
未練が
あ ....
さようならはいつも自分に向けて言っている

別れてもしばらくその人は私の心の中に住む
最初はどーんと真ん中にコタツでみかんを食べながら
サーフィンの雑誌なんか見てたりする
みかんの汁が目に入 ....
おじいちゃんの葬式の日は
雨の降らないカミナリの日でした

おじいちゃんは畑仕事の帰りに
自転車と一緒に倒れていました

おじいちゃんの畑には
夏は西瓜がなりました
おじいちゃんの西瓜 ....
禁煙席も喫煙席もごちゃ混ぜで
店は煙でもうもうと

あたしはビールを一気飲み

送風しかない空調のせいで
みんな汗だく

涼しい顔であたしを手招き兄さんの
指には彼女と揃いの髑髏のリ ....
歩いて
歩いて
歩き疲れて

休むのももどかしく
また歩いている

俯いたり
見上げたり

黒だったり
白だったり

訳も分からずこぼしながら
ただ黙々と歩いている

 ....
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