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少しだけ遠くにいるキミと
夜中にネットの雲の上
寝静まった部屋にキーの音
キミの声を思い出しながらメールを読む
同じもの見て感想言って
距離感ゼロ
....
どれほど言葉を紡いできただろう
情熱に押される時も
少し照れるそんな言葉も
あなたが穏やかな時はわたしはまるで猫が木漏れ日にあたるよう
あなたが苦しい時はわたしは黒い塊になる
ただそ ....
あなたの隣で眠りながら
あなたの小指に私の小指をそっと触れさせる
大それた希望じゃなくて
ただ、心が冷え込むこんな夜にだけ
そーっと気付かないように
あなたのぬくもりを感じる事をお許しくださ ....
朝、いい天気のようだったので
写真を撮ろうとカーテンを開けると
空にはたくさんマヨネーズが浮いていた
空中にマヨネーズが浮いているので
空の写真が撮れやしない
ここのところお天気 ....
あなたの笑顔に
キュッとなる
それは痛みを抑えた笑みだから
悲しみがまるで
今日の雨のように
あなたに降り注ぐ
私はあなたに傘を差し伸べるけど
あなたはその笑顔のままで首を振るね
だから私 ....
一番きつい、つわりの時に
電車で席を替わってもらえないのに
安定期の、一番動かなくてはならない
そんな大きなお腹の時に
みな私に席を勧めるのだ
車の後ろに付けてる
ステッカーみたい ....
ねえ 彼は幸せになったかしら
心臓のまん真ん中に
極細の針をほーんのいちミクロンほど衝き立てた
誰も気付かない程度の
霜がおりて真っ白の
日のまだ昇らない寒い朝
小指がかす ....
誰にさらせるだろう
私の全てを
私の全てとは何だろう
本当の顔とはどれだろう
幸せになるために
努めて笑顔にしてきたけれど
そうすることであったかい気持ちに
なれた気がしたけど
....
今日のネコ子さんはタンスの上
お気に入りの布団はぐしゃぐしゃにされ
かなり機嫌が悪い
今日は祭りで親戚の子達が来ているのだ
人嫌いではないが子供はなんせ
せわしなく騒がしい
....
屋根の上にネコ子さんがいる
今日みたいな日も
ネコ子さんはあくびをしている
僕が顔を出すと
「台風の日に屋根になんか来ちゃだめだろ、
ニュース見なかったのかい。」
「屋根の修理 ....
「なかみはなにでできているの?」
幼い子が私に聞く
着ぐるみに入っている私は
その問いに答える事は出来ない
おしゃべり厳禁とアルバイト規約にあったから
「あなたのなかみはなにでで ....
あなたの涙が花弁に落ち、花は微かに揺れました
私の凍った心にも
その光景は焼け付いて
今はただ時折切なく痛むのです
月灯りの下
あなたと探した
宝石は今もなお
花弁を揺らし続けている
それは微かに微 ....
さようならはいつも自分に向けて言っている
別れてもしばらくその人は私の心の中に住む
最初はどーんと真ん中にコタツでみかんを食べながら
サーフィンの雑誌なんか見てたりする
みかんの汁が目に入 ....
おじいちゃんの葬式の日は
雨の降らないカミナリの日でした
おじいちゃんは畑仕事の帰りに
自転車と一緒に倒れていました
おじいちゃんの畑には
夏は西瓜がなりました
おじいちゃんの西瓜 ....
禁煙席も喫煙席もごちゃ混ぜで
店は煙でもうもうと
あたしはビールを一気飲み
送風しかない空調のせいで
みんな汗だく
涼しい顔であたしを手招き兄さんの
指には彼女と揃いの髑髏のリ ....