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霧雨が止んだ午後
兄さんが里山へ 
野いちごを摘みに行こうと言った

空にはかすかな光り
濡れた緑が 濃い空気を吐き出して
後に続く僕の 切れ切れの息を
奪うように纏わり付いてきた

 ....
そのタバコ、やめてくれないか?

思い出しちまうんだ

あいつが、死ぬ前にはじめてやった悪い事。

トモダチだったのに

何も出来なかったんだよ

その煙が、俺の心を燻して燻製にし ....
久方の親の家にて
車を借りて
まだ新しいそれは気分がいい
エンジンの音
窓の開きかたも
カセットから流れてきた音楽まで
フォーエバーヤング

65を過ぎた父が
免許を取ったのは5年前 ....
もう9月になって
昨日を忘れたような雨が
じとじと降っているとゆうのに

どっこい
コウちゃんちのカブトは生きている
たしか6月に
さなぎからかえったはずだから
もうかれこれ3ヶ月の
 ....
あなたの声が聴きたくて
数字をゆっくりおしてゆく
呼び出し音
高鳴る鼓動
裏返る声
あなたの笑う、声。

ちょっと怒ったふりをして
あなたを困らせてみる

優しくからかうあなたの声 ....
あるいは 

全て間違ったのかもしれない

我ながら異様な

しかめっつらで

何も出来ないのに

あふれ出す感覚

いくどもそこにかえる

ものおもい

やっと 「私 ....
もう少し
もう少し
タイヤキ屋の角を曲がって
公園の中を通り抜けて
延々と続く坂を登ってく

もう少し
もう少し
丘の上の公園から
この港町を見下ろすんだ
朱(あか)と蒼(あお)の ....
亀を探している
けれど亀はなかなか見つからない

今日の僕は
誰よりも龍宮城へ行きたいというのに

いじめているべき子供たちもいない
九月になって
みんな風か何かになってしまった
 ....
プレゼントしよう

占領された暗い地図に
閉ざされてある
吹雪の愛を

あてどない水の記憶に
映っている
銀色の伝説を

それとも遠い空で
黙殺された
真実の吃音を

いい ....
ちいちゃな芽をぶつぶつと
たくさん出してた 春

嫁いだのに
お前の担当だなどと
親に 言われ

私に 実を選られた 桃

収穫の時を迎え
みためにも 柔らかく 香ばしい

台 ....
いきているのが つらい

それがあたりまえの じだいになった

あたらしい じだい


あたらしいこころを みたい

きれいなせかいとは

どんなものか みたい


さしし ....
図子の奥の方の僕の部屋(ロココとゴシックの墓場)で
美味しい珈琲を淹れませう
閉鎖と認識だなんて 難しい話は止そう
パンクとワルツの融合したBGMを聞きながら
ねぇ 僕と君
二人 沈黙の間に ....
ショーウィンドウに陳列されている
マシンガンの前にくると
少女はいつも立ち止まり
その色や形に
うっとりする

名前も聞いたことのない国で
戦いが始まった
と、今朝ニュースで言 ....
踏切のあの 落ちてくる棒みたいな奴が 包丁に見える とぎゃあぎゃあわめいている市民がいたので 実際 包丁を持って奴の部屋に上がってやったら 「ああ 踏切が じぶんの部屋にやってきた!」 とか言う しょ .... 蛍光灯で照らされた

ただ四角いだけの部屋が

とてもいやで

早く 5時が来ないかと

時計ばかり 見ている日


いつでも行ける

すぐそこの森 というものは

ない ....
階段を降りると
昨日よりふかふかしていて
昔のおじいさんの背中を踏んづけているような
申し訳ない気持ちでいっぱいになる
急いで二階からエレベーターに乗り
皆に白い目でにらまれるけど
 ....
僕はクレーム係
いつも頭をさげている
人間なんかじゃない
ただのクレーム係

今日は天気が悪いから洗濯ものが乾かないと
電話でどならられ
発情した猫達を早く静かにさせとくれと
2時間も ....
大阪には まだ路面電車が走ってるとこがあるんやで
こっちでは チンチン電車ゆうて 呼ばれてるんよ
そんで その ちょこっと気恥ずかしい名前の電車に乗って
知り合いの 山本さんとこ遊びに行った日の ....
なついろゆかたに あかいおび

ちかくで はなびが みたくって

はしっていくのは だれですか

きんぎょに ふうせん りんごあめ

あっちにいったり こっちにきたり

ごひゃくえ ....
言葉 言葉

積み上げても 積み上げても

すぐに崩れる 石の塔のように

言葉を積み上げて 耐える今を

救ってくれる なにか大きなものは

どこかにあるのでしょうか


 ....
バス停に立っている男の人を見て
フラミンゴだと思った
眼鏡をかけ
顔色は浅黒く
腹がぽこりとつき出ている
かつて、そんなフラミンゴを見たことがあるか
そうでなければ
自分がフラミ ....
ぴかぴかしたもの
すきとおったもの
まんまるなものが
むやみに好きです

そんなものを見ると 
私の中の原始人が
ぜったい欲しいと
だだをこねます

水晶玉とガラス玉
色とりどり ....
何はともあれ
やっとのことでお触りバーにたどり着いた
とにかくここまでの道のりが大変だったのだ
目覚し時計にカミキリムシが巣をつくって
がちゃがちゃ長針と短針を適当に動かすものだから
 ....
どこか 霧に隠されたところに
集まる人たちがいるらしいので
行ってみたいと思うのですが

もしかすると と 思うのですが

君の残した地図のとおり歩いても
たどりつけません

君の残 ....
夏は ただあつくあつくなって
空は ただあおくあおくなって

なんだか どこかへ行けそうな
あこがれだけが 駆り立てられて

体の どこか奥から
あおい水が 湧き出すようで

水面の ....
夏草が いっぱいです

ガードレールを 乗り越えて

道の両側から

わっ と はみだしています


私は うれしくなります

いのちが

わっ と いきていて
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
ビー玉と 古い着物 古時計

もう誰も住んでいない 壊れかけた建物 

するめと 日本酒 おにぎり ごはん

夕焼け色に染まる時間

古本屋 たくさんの詩集

化石と 色とりどりの ....
花や みどり溢れる木々の葉のようには なれない

すさまじく動きを止めた 重い重い岩

光線を鋭角に曲げる 堅い堅い水晶

錆を浮かべながら頑固に座り込んだ 廃墟の鉄塊

混じりあわず ....
眠ると、小さな死、

眠ると、生きた夢、

境界を超えて、

時をおしのけて、

小さな死を、眠ろう。

時によりかかって、

思い出せない夢を眠ろう。
macさんの自由詩おすすめリスト(109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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クレーム係- 自由詩404-8-24
大阪のやよいちゃん- 千月 話 ...自由詩4*04-8-16
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言葉- こむ自由詩2*04-8-10
パラ- たもつ自由詩804-8-10
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TOKYO- たもつ自由詩15*04-8-6
どこか- こむ自由詩104-8-1
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夏草- こむ自由詩3*04-7-29
童話(詩)- たもつ自由詩45*04-7-28
好きだったもの- こむ自由詩3*04-7-27
私は- こむ自由詩104-7-27
- こむ自由詩304-7-25

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