【ふたたび、レヴィナスのイリヤ】


戦争で、なにもかもが変わってしまった、のに、
世界は、なおも、ある
中心をうしない、意味を奪われた、
そんな、世界が残されて、ある

死者がもたら ....
【ハイデガーのエス・ギプト】


存在は、あたえられたもの、である
存在がそれをあたえて
存在者、存在する物が
ある、に、なる

戦争が生死をわけ
生き残った人間に
よりそう人、よ ....
レヴィナスのイリヤ


戦争がなにもかも無くし
あらゆる意味を剥奪し
無意味に残った
世界が〈ある〉

ある
ある
目を背けたくなる
醜さ、ばかりが、ある

喪失が
残され ....
A.I


どの立場にたつかによって
AIが導きだす
答えは変わる

推論
相手の目になって答えを出すのか
自分の目の答えで動くか、で
たぶん、行動は変わる


自己愛と自己 ....
【解釈学】

わたしたちはさまざまな
解釈するものごとの中に住んでいる

1、 シュライエルマッハー

テキスト化された法律や文書を
それぞれの主観で理解する
それらを統一し一般的な ....
シニフィアンとシニフィエ


シニフィアン(意味するもの)とシニフィエ(意味されるもの)

シニフィアン(意味するもの)から
分解される言語の
かけらとかけらを組み合わせれば
無意識に ....
甘いノイズ


わたしのこわい欲望
あぶりだされる
自己不確定性
あやふやで像を結ばない
女性としてあるべき姿

よくわからないけど
冷やかしじゃなく
つまり
それって、愛なの ....
存在の肉



身体に備わった物質
肉には
心地よいか
心地悪いか、の
世界がある

肉は
その肉を保つために
食事を必要とする

肉は
欲望をまとい
裸を欲する
 ....
すきなひとのあとを、ついてあるく
ひとつ
ひとつの、ものごとを
手にとって
安全か、においを嗅いで
そのあとを、ついてあるくか考える
かわいい服を着ることをあきらめないで
な ....
【ジェンダー】


そのひとらしさ
家族のまえで
社会のなかで
自分として
どんな役割をになえるのか
女性らしさと母親像は相反しないか
男性らしさと父親像は相反しないか
ひとつしか ....
祖母へ


人間関係は
一瞬にして生まれ変わらない
本当は
どうなりたかっただろう


投げ掛けた言葉が
自分の身にふりかかる
反省しても
もうどうにもならないかもしれない
 ....
時鳥(ホトトギス)

挨拶の声

あなたなら
海の前で生命について考える

そこには、揺れる欲望の波がある

水の中から這いあがる命よ
自然からはじまり自然をおさめよ

砂にまみれて

つくり出された意味を問え

 ....
アニマとアニムス


男のなかの男(あ)、と、男のなかの女(い)
女のなかの女(い)、と、女のなかの男(あ)
男は(あ)で生きていて、女は(い)でいきている
男のアニマは(い)で女のアニム ....
魂がふかく傷ついている


わたしたちの身体には血がながれている
魂が傷ついた
そのおなじふかさで
自身の身体に傷を刻んで
いたみを
目に見えるようにする
バランスをとっている

 ....
泣いていた
意味不明のことばで
ただ
泣いていることだけが伝わっていたと思う


ことばがわからなくなったみんな
なにかを言っていた
けれど
どんな有名な詩人も
どんな活躍している ....
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となっている。欲望の笑顔が消えた時、遠くから新たな目覚めを促す。すがるためではなく、気持ち悪くなってしまった .... 窒息する女性


孤立した母親は、子どもに手のかからない
母親側からの子どもの自立を願う
それは自然になされるように見えて
子どもは、家族のために、と自分の気持ちを殺す


泣きたい ....
つらいことがあったとき
じぶんを切り離して
平気を装い
大人っぽいとされる理想の姿で
元気にふるまってしまう癖
やめたほうがいい
つらいときはつらいって
あまえられる
真実を受け止めな ....
なにもかも
見る目が無かっただけの話
手もつなげない
いまだ
そんな
暗闇のなか
さようなら
ふしんはきえないし
うらみごとなら
たくさんある
だから
さようなら
あんごうかされた
ことばをあやつって
よくぼうで
どうぞずっとあそんでて
わたしはもうあいてしない ....
価値観


こわいのは
いくつもの
きめられた
価値観に、
適応しろ!

と、迫られる時間


自己の成立不全


顔が
決められなくなる
いくつもの違う視線から
 ....
じこひてい


もうそうは
ふたつのともだちの声で
たしかに言った
「おまえなんかいない」
「あなたはだれかであって“あなた”というひとはいない」って。


わたしはいるのに

 ....
錯綜


苦しかった時
導いて欲しかったから
わたしは
書く


ある程度、歳をとると
無意識は
過去の記憶に
とらわれる


なりたい
過去のかがやかしかった時の
 ....
自分の子どもはかわいい
だからといって
いつだって
立派で正しいわけじゃない

わたしの子どもがもし結婚して
孫が生まれたら
産んでくれた
お嫁さんを大事にしよう


同じ同性と ....
さみしさにつける
薬はありませんか
たとえば
夢の言葉とか
理論で詰められない
感情とか
唯物論と観念論


1物質と精神


身体が源か精神が源か
身体は物質で
精神がなければ動かない
精神から身体を産み出そうという考えを持つこともできる
理性として欲望を操れたとして ....
白と黒


#FFFFFFと#000000
無と有
賛成と反対
無罪と有罪


健康と病
むしばむ
黒い死の影と闘いながら
明ける日をのぞんでいる


欲望は
白にも黒 ....
精神と物質

いれもの、と、なかみ
姿を持ち喩となるものとならないもの

ことばが
わからなくなった
真正面からしか見ていなかったから
裏側もわからなくて

スピリット

呼 ....
ペルソナ



わたしがあなたに与えた
役割が
欲望をもって
ひとつの姿を現す




顔を覆ったら
変幻自在
ほら
もう本当が何かわからない



そのも ....
はなもとあお(124)
タイトル カテゴリ Point 日付
ふたたび、レヴィナスのイリヤ自由詩213/7/19 15:17
ハイデガーのエス・ギプト自由詩513/7/19 15:10
レヴィナスのイリヤ自由詩413/7/17 6:53
A.I自由詩313/7/15 18:27
解釈学自由詩313/7/14 12:28
シニフィアンとシニフィエ自由詩513/7/10 17:58
甘いノイズ自由詩213/7/8 19:04
存在の肉自由詩413/7/4 14:39
絶対に大人にならないこと!自由詩513/7/2 20:30
ジェンダー自由詩7*13/6/25 15:47
祖母へ自由詩513/6/17 16:03
沙羅双樹への想い1俳句013/6/16 21:45
自由詩213/6/13 13:04
アニマとアニムス自由詩5*13/6/7 21:58
魂の血がながれている自由詩413/6/7 12:54
ことばがわからなくなった詩人のはなし自由詩613/6/6 21:00
神様と人間自由詩413/6/1 6:30
窒息する女性自由詩7*13/5/30 15:19
かなしみのうけとめ方について自由詩313/5/29 17:26
暗闇自由詩313/5/28 12:47
さようなら自由詩413/5/26 4:48
価値観自由詩5*13/5/24 16:48
じこひてい自由詩413/5/22 23:15
錯綜自由詩513/5/19 18:55
盲目自由詩3*13/5/16 20:49
呟き自由詩413/5/15 10:25
唯物論と観念論自由詩413/5/14 12:50
白と黒自由詩313/5/13 22:16
精神と物質自由詩3*13/5/11 17:47
ペルソナ自由詩3*13/5/10 22:55

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 
0.1sec.