ものかげ
赤目
誰も通らない
アスファルト
うさぎの耳をさがす

こっちに 来て
脇の下を
どうか
触らせてほしいが

いつも
するりと
ささやかな
毛の香りも
丸い糞も ....
スリップ  ダンス  賛美歌が聴こえる
霜に侵されたサボテンが  
道に  触れそうな家路です
葦を
くわえている
(目と 鼻とを とじて)

水が圧す
身じろぎせずに 黙っている
(黙っている)

指を
動かす
日が 
つかめそうな気がするから
(本当にそんな気がする ....
おおきな背の
豊かな毛に
埋もれて
星が旅をしている
ゆっくりとした足取りで
海の方角へ向かって
黒い森の巣穴から
うすくあかりがもれて
かさなる枝葉を金にてらした

おやすみ
おやすみ。

星はカラスに奪われて眠っている
ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった

こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ

ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて

それでも ....
かとり(36)
タイトル カテゴリ Point 日付
ずっとうさぎを追いかけている自由詩308/7/11 0:00
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