魔法使いが現れて
ランプの精が現れて
願いを叶えるなんて言われたら
何をお願いするだろう
僕の心の穴ひとつ
埋めてもらうなんて
ちっぽけ過ぎるだろうか
でも
ちっぽけな方が良い気もする ....
小さな器の中いっぱいに
君の事を受け入れた
それが
あの時の私にできる全てだったから。
今思えば
力不足だったと思うけれど
君の力になれていたのなら
今のわたしの傷も
少しは疼かなくな ....
満開の花を見ると
枯れていく未来が見えてしまって
泣けてくるんだ

あなたは言った
わたしの目を見て

わたしは満開の花だった
もう過ぎ去ったことだけど
わたしにも満開の時があった
 ....
やっほー
声を投げた
遠くへ遠くへ
あの山も雲も
飛び越えていけって
やっほー
あの人の元まで
声が届くなら
どんなに喉がかれても
構わないよ
やっほー
歌声にはならない
叫び ....
暗くなる空に
探す星
瞳に宿して
喜ぶ君が
眩しいよ
あなたの隣は心地良いと
微笑んだ君の頬の赤み
わたしが君に与えられるものは
全て与えようと決めたあの日
太陽が沈んで
月が昇って
月が沈んで
太陽が昇って
何度繰り返しても
変わらな ....
溶けていくチョコレート
だらだら伸びて
いつか水溜まりに
沈んでいくのは
わたしの想い
消えないまま
濁っていく
机を挟んであなたと二人
向かい合ってからどれくらいの時間が経ったでしょう?
お互いに言葉を紡ぐことは無く
視線が交わることも無い
いつから二人はこうなってしまったのでしょう?
時計を見つめる ....
包帯の下
君の瞳は何色なのだろう?

君が映していた世界と
僕が映している世界は
同じじゃないって
いつから気付いていたんだろう
どうして気付いてしまったんだろう

包帯の下
僕の ....
グルグル僕の中
吐き気が回ってる
いつかこの口から
出て行ったなら
次は誰に寄生するのだろう、と
思わせる程の吐き気

今僕は辛いんだ
それが分かっていながら
まだ進まなければいけな ....
代わり映えの無い
毎日の色が
どんどんと鈍くなって
いつか
モノクロに染まる

太陽は何色だっただろう?
あの花は何色だったたろう?

記憶の中でさえ
モノクロなんだ

切り取 ....
思い出とかそういうの

どうにかして

なかった事に出来ないかな?

君に吐いた嘘が

今更になって重いんだ

荷物を下ろしてしまうように

思い出とかそういうの

なかっ ....
涙がこぼれる少し前
僕より先に君が泣いた
音も無く落ちた涙は
いつか水溜まりを作るかもしれない

涙がこぼれる少し前
僕は声を失った
君を慰めることも出来ず
ただ涙をこぼすだけだった
明日が待てない僕の足

進んで 進んで

掴んだのが君の腕だった

見つけた希望に

気付くことのできない鈍感さを

君は鼻で笑ったけれど

あの時の僕は

明日に執着して ....
僕から遠くへ

何処でもない遠くへ

肉体から離れれば離れるほどに

あれほど泣いていた理由が分からなくなったよ

涙が枯れることはないだろうと

あんなに思っていたのに

い ....
川の此方と彼方
静かな川面に浮かぶ船
準備はまだなんだ
もう少しだけ時間を
そう言ってもたついている間に
船は遠のいていく
それはまるであの日の貴方の様だ
振り向かなかった貴方の様だ
ねえ
もうこの声は届かないのでしょうか?
無機質なメールだけが貴方の存在を教えてくれた
もう
冷たい文章もいくら待っても届かないんですね
わたしの指先も冷えていきます

ねえ
不自由な ....
物音がしない家
誰もが寝静まった時間
わたしだけが動き、音を鳴らす

見えない波紋がふわふわと広がって
音を響かせる

誰も起こさないように、静かに
そう気をつけていたって
キーボー ....
陽の光が差し込む黄金の部屋
少しだけ目を閉じて
瞼の裏でその光を感じる

目を開けたら
そこに貴方が立っていて欲しい
微笑んでこちらを見つめる瞳だけで
わたしの身体は温まるの

目を ....
まだ空は暗い
誰もが待ち焦がれている
それは確かにそこに在る
星が見えれば上出来だよ
それ以上を求めちゃいけない
けれど誰も欲を抑え込めない

空が明るくなるあの瞬間を求めて
この暗が ....
今頃、どこら辺に居るのだろう?
君が旅立ってまだ一日と経っていないよ
けれど、わたしは君がどこへ行ったかを気にしている
何も手がつかなくて日常が荒れ果てていったとしても
わたしは君の居場所を探 ....
君の言葉が
僕を貫いて
揺さぶって
世界を変える
そう思っていた

期待だけが膨らんで
君が見えなくなって
僕の世界は窮屈になっただけだった
語られ尽くした愛
あなたの見せるもの
わたしの生み出したもの
比べて見せて
本当を見せて
宝箱の中のわたし
お気に入りはお気に入りだって
大切に仕舞い込んだりしないで
外へ連れ出してほしいの
世界の広さを知りたいし
雲の行く先
昼間の月の優しい光を浴びてみたいの
隠したりしな ....
透明に見える水が本当は青色だって知ってた?

真実を見抜くその瞳も
本当は透明なんかじゃないんだよね
わたしがその事に気付いた時
君は動揺を必死に隠そうとしていた
その瞳に色を宿して

 ....
混ざり合ったミルク
舌の上で踊って
僕を連れていく
真っ白い夢へと

あと5分だけ此処に居よう
時間がきたら
時に追われる者として
世間に溶け込むんだ

そうして僕は生きていく
 ....
熱い湯に溶けだして
全部なくなればいいのに
わたしの抱いた黒いモヤモヤも
石鹸で洗い流せたらいいのに

そうすれば
綺麗な姿で君に会える
綺麗なわたしになれる

それって嘘を吐いたこ ....
わたしの影を踏んでゆく
数多の足 雑踏
ベタベタに汚れたわたしの
中をえぐる様だと
小さく笑った

まだ大丈夫だ
笑えているから
蕾は萎んではいない
希望とかそういうものじゃなく
 ....
朝日の中にきらきら
見つけた星たち
貴方へ届ける為に
いま、手のひらの中に集めたわ
少しだけ待っていて
走って行くから
音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
卯月とわ子(113)
タイトル カテゴリ Point 日付
ちっぽけなお願い自由詩220/3/7 9:36
君への肯定感自由詩120/3/4 7:50
ただのひとり言自由詩020/2/29 10:27
やっほー自由詩020/2/26 14:26
一番星自由詩020/2/22 18:11
あなたの隣、君の隣自由詩020/2/19 15:14
渡せなかったチョコレート自由詩320/2/15 11:15
きっと憶測自由詩120/2/12 12:58
本物を知る自由詩120/2/8 6:48
晴れない自由詩120/2/5 10:01
モノクロ自由詩120/2/1 9:07
思い出とかそういうの自由詩120/1/29 14:35
自由詩220/1/25 9:15
明日へ向かう僕の昨日自由詩220/1/22 8:09
死人の詩自由詩120/1/18 9:02
離れていく貴方の様だ自由詩520/1/15 10:21
ねえ自由詩320/1/11 7:38
広がる波紋自由詩220/1/8 4:14
5分前の光自由詩220/1/4 4:59
空白自由詩220/1/1 4:06
今頃、どこら辺に居るのだろう?自由詩419/12/28 4:14
息苦しい自由詩319/12/25 11:53
形の無いもの自由詩219/12/21 13:19
あなたのお気に入り自由詩119/12/18 9:25
透明なアオイロ自由詩919/12/14 8:46
コーヒーブレイク自由詩619/12/11 11:01
シャワールームでひとり自由詩219/12/7 15:51
瞳に映る様なもの自由詩619/12/4 10:28
朝日の星自由詩119/11/30 7:48
果実投身事件簿自由詩919/11/27 15:19

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