幸せな散歩道

君と手を繋いで

春先の海風は
人魚の寝息のように
柔らかいから

ふたりは
心地良い

心地良い

砂浜と遊び場を隔てる
防波堤につっ立って
すべて ....
片隅に花

飾られた花

精一杯咲いていても

根なし草

命短し
赤い花

愛でて綺麗だとは

儚すぎる
明日

色褪せれば

色鮮やかな
新しい赤い花 ....
冷奴のかけら

先細りな箸ですくおうと
したら

もっと小さなかけらに
なって
皿の中に落っこちた


そのかけらを
すくおうとしたら

もっともっと小さな
かけら ....
それが
しあわせだったの
だろう


今思えば
そうなのだろう


古ぼけた
絵本を開いて
思い出したり

捨てあぐねていた
アルバムに
身ごと投影したり

 ....
謂わば花

語らば蝶の

どんぶり勘定
くうに(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゆとり自由詩0+14/3/3 12:43
片隅自由詩114/2/27 23:39
冷奴自由詩114/2/20 23:43
気づき自由詩214/2/19 23:12
人生川柳014/2/19 22:35

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