それは口付けでしたように思う。
唇は芋虫だったけれど。
山田詠美の芋虫のように、飛び立たないことはあきらかでした。
となりの部屋では現社の木野がみんなの書いた詩を批評していました。
私のは才能 ....
彼女にあげようと思った言葉なんだけどさ
きみの顔は焦げたアンパンから月が生えてきたみたいだね
って
もちろん悪口のつもりなんだけどさ
どうもロマンチックすぎるかなぁ
「どうも昆虫とは変わった生物だね。」
友達はつぶやいた
「私達は他の生き物を鑑賞することで、癒されたり、和んだりするものじゃない」
友達は前を見た
「でもそれは生きてる。犬 ....
どうもそれは色とりどりの星だった
口の中に放り込んだ場合
そのとげ一つひとつから
苦味が放出されることは確実だろう
煙がやたらに出るのは
燃え尽きる寸前だからというのはご ....
夏の夜午後8時
まだわずかに空が青いのを見て
お日さまはなにやってんだって呆れた
ずっと天の川だと思ってたのは
どうやら飛行機雲だったようだ
あまりの暑さとくちなしが溶けて。
胃の中の空気を誘い出そうとする。
あまりの暑さがくちなしに溶けて。
色はいつのまにか番茶になっていた。
あまりの暑さにくちなしが溶けて。
....
遠くからの雨の匂い。
青空は大きな口をあけてる。
肌の焼けるかんじ。
あたしの腹にまかれた包帯の中身は、
たくさんの飛行船。
世界は大きな水溜まり。それと雲。
地に ....
ねぇ神様 かみさま カミサマ ×星の数
私達はあなた達のうち一体
誰を信じれば良いんですか?
みんなあなた方の言いつけを
しっかり守ってきましたよ
でも
み ....
かようびのあさ、あしでうずまくこうさてんのまんなかにまっかな林檎がひとつある。
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