とろとろと衰えてゆく。水の滴る音。部屋の閾値が揺らいで、薄い膜が破れたかのように覗く自身の設定されたまなざし。ベッドに縫いとめたみずからの影に沈み、瞼裏の砂嵐に浮ぶ様々な影絵がしだいに君の顔貌にうつろ ....
多様体の夢の本質は、おのおのの要素に対する距離を変更するということである。変化する距離は、増大することも減少することもなく相対的に不可分である。蜜蜂の大群は、しま模様のユニフォームのフットボール選 ....
もし充足な自由というものを経験していたのなら、私は詩に鮮やかさを感じたりはしない。分裂分析{ルビ=スキゾアナリーズ}はいかなる命名をも拒絶する。たとえば分析家のメラニー クラインが患者のリチャードの画 ....
置忘れたチェロのように
湿気た香気を曳きづり
レモンの輪切りに一瞬、鮮明になる
あなたの狂気ほどの余韻
そのなかに
モーツァルトのタクトが
華奢な骨格に納められる
青白い石膏のくちびるか ....
{引用=存在とは他なるものが言表されるや否や、存在は、存在とは他なるものを出口なしの宿命のうちに幽閉してしまう。だが、この出口なしの宿命は、語られたこと le dit が語ること le dire に及 ....
{引用=そもそも、positivité 肯定性というものそれ自体、この努力・傾動以外の何でありえよう。(…)存在するということは戦争という極度のsyncronicité 共時性なの ....
{引用=私たちの諸言語は存在するという動詞を中心として織りなされている。だが、私たちの諸言語は、いかなる王権よりも強く、また、廃位することもない存在の王権を単に反映しているだけではない。そうではなくて ....
{引用=存在とは他なるものーー存在するとは別の仕方でーーというénoncé 言表は、存在と無を隔てる差異のそのまた彼方なる差異を言表しているはずだからだ。存在とは他なるもの ....
{引用=存在を排斥しようと努める否定性も、存在を排斥した途端、存在のうちに没してしまう。空虚がうがたれるや否や、il y aの無言の呟き、あるの匿名の呟きがこの空虚を塞ぐ。喩えて言うなら、たったいま死 ....
イリヤ
(9)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
いつかこの雨が止む頃には
自由詩
3
13/3/21 0:15
器官なき身体の覚書2
散文(批評 ...
4*
12/2/13 9:04
器官なき身体の覚書
散文(批評 ...
3*
12/2/11 23:15
雨、レモン、モーツァルト
自由詩
8
12/1/30 10:39
V
自由詩
1
11/12/29 16:00
IV
自由詩
1
11/12/25 14:31
III Autrement qu'être ou ...
自由詩
2
11/12/23 1:19
II Autrement qu'être ou ...
自由詩
3
11/12/23 0:21
I Autrement qu'être ou a ...
自由詩
4*
11/12/22 23:28
0.02sec.