君がみていた私
私がみていた君

それぞれ存在していたようで
輪郭のない者たち

今はもう触れる事はないすべて

知らない街で
バスを待ったけど
僕らの目的地に行くバスはこない ....
貴方の皮膚を通して
内臓の間から
みえてくる
景色がある

物語のある景色が溢れ出す

その景色を
私は綺麗だと思う

貴方でさえきずいていない
太古の景色だったり
コタツの中 ....
いつも東京の片隅にいるの
誰にも気付かれず音楽を聴いてる
今日話した
たわいも無い話に
なんだか愛を感じちゃったりして

日が暮れて
やっぱり東京の片隅にいるの
みんな知らない人だけど ....
高級感と親しみやすさの中間にある
ホテルのロビーは
桜柄の赤い絨毯と重厚な柱時計
誰が作ったのか知らない手作り品の
お土産を販売している

14:30
アーリーチェックインが
はじまる ....
今は説明できない世界で
存在しているけど知らない世界で
私たちはいつも同時に春が
きた事に気付き、夏が終わる日
に一粒涙を流す

今は説明できない世界で
存在しているけど知らない世界で
 ....
満月の夜
息を殺して

月あかりに
あなたの
影をさがして

忍び寄る静けさに
耳をすませば

胸の鼓動が
近づいてくる

夜想曲の夜
恐れを知らず

境界線は曖昧に
 ....
近より難い純白の
上に君臨するチェリー

みかんの缶詰がのっていて欲しい

林檎は飽くまで薄く薄く飾りぎりしていて欲しい

外見はサクラダファミリアのように完璧にデコラティブに
グラス ....
今日も一日が終わる
大好きな人とかわした
何気無いメール

公園でランチをしている時に
隣にきてくれた雀

いつも正しい時間に私を
運んでくれる電車

相変わらず厳しく
叱ってく ....
朝、目が覚めたら
春だった

君は知らないかもしれないけど
私たちは三十億年の昔から、
三十億回にわたって春をむかえている

そして、私たちの体は三十億回にわたって
内臓波動の生命記憶 ....


恋に恋する人は
桜が好きだ

一瞬にして心を奪われて
波立った気持ちを埋めることなく
貴方は消えてしまう

だけど毎年
こんなに切ないのに
また恋に落ちてしまう

貴方 ....
隣の人と隣の人
を、囲う固体の壁が崩れて
人間のぼんやりとした魂が
溢れ出し
隣の人と隣の人の
空間で混じりあっている。

それはとても幸せなこと。

反対岸からみていた私は
直感 ....
ショーがはねると
テンションが振り幅をこえて
何かと繋がりそうになり
鼓動があがる

誰かと話したくて
話したくて
沢山ある電話張の名前を眺める
こんな時、電話張に電話出来る名前は存在 ....
夏の終わり

何かし忘れたようで
少しあわてる
あわてながら、また微睡む
麦茶をのんで
また微睡む
日もくれて
またあわてる

そうしていると
夏が終る

ある夏の日
夏が ....
会場が静まる
時間に隙間が生まれて
太古からメロディが届く
舞台に期待と退屈が入り混じり
張り詰める

張り詰める

100人の人の
200の目玉

どんなに取り繕っても
舞台 ....
本当に綺麗なものをみてしまった

夏のキラキラした海

ピンクの甘い夕焼け

帰り道で偶然一緒になった
好きな人の後ろ姿

雑草なのにあまりに可愛い
小さな花

一人遊びし ....
好きな人がいる
好きな人が私を好きになった時
私は別に好きな人がいる

行きたい場所がある
行きたい場所にいった時
私は別の行きたい場所がある

髪を切りたいと思う
髪を切ってしまっ ....
いろんな事から逃れて
灰色の街についた

灰色の空
灰色の屋根
灰色の煙
灰色の川
灰色の雪

すべてが中間色の
曖昧なトーン

こんな街だから
気持ちも曖昧なままでいられる ....
曲がり角を曲がらなければよかった。

記憶の波にのまれてしまう。
3.2.1.

元町から中華街の何気ないみちで、
「一生、君だけを好きでいるよ。」と言っていた君。
子供みたいな ....
寝そびれた夜は
色の濃い記憶が押し寄せる。
色の濃い記憶は私を蝕む。

暑い夏の日、緑と黒のコントラストと、
目が開けられないくらいの
つよい光に包まれた景色

『ここは世界で一番幸せ ....
君の街に
朝がきている頃

僕の街には
ゆっくりと夜がくる。

街の真ん中に、
ゆったりとした
美しい川があるから

夜は、星の光をいっぱい集めて
キラキラ輝いている。

 ....
君の哀しみを抱くよ。
毎晩、そっと哀しみを抱くよ。
きっと何もかわらないけど
哀しみを抱かせてほしいんだ。

この町には、月の顔をした大きな塔がある。
彼は夜中じゅう、町を抱いているんだ。 ....
空洞を感じている。
東京の中にいて家の中にいてバスタブの中にいて体の中にある空洞を感じている。
ほーほー
空気が抜けていく音がする。

その音は、海辺の近くのちょっとした
トンネルと似てい ....
まひるまひる
君の名を
何回呼んだだろう

まひるまひる
君の名を
呼ぶたびに
優しい気持ちがわいてくる

まひるまひる
毎日
いろんな事にチャレンジ
していてかっこいい

 ....
風が冷たくなってきた。
クリスマスも近いな。
電飾された家々の
そのむき出しのコードが日本らしくて好きだ。
足早に駅にむかう道、コートの襟を立てる。

何処からきたのか
スーッと北風が ....
嫌だったら、逃げればいいよ。
あの坂道を登って一人自分の体がどうなっているか聞きに行くのはこりごりだ。
今、生きているんだからそれだけでいいじゃないか。

嫌だったら逃げればいいよ。
街角ご ....
夜のひと
街角で下を向き、
誰だかわからないひとを待っている。

夜のひと
あなたはネオンを浴びてピンク色に輝く。

夜のひと
せめて今夜だけ
せめて今夜だけでもと
毎日のように。 ....
夜に影を落すのは誰。

誰かが影を落すから夜は更に暗くなる

夜の影を落とすのは君。

夜なのにピンク色に輝く街角で働く君
ばかみたいな声
ばかみたいな会話
ばかみたいな笑顔を振りま ....
「いつかきっと」は、
この世に存在しない。

「いつか」は
とても便利なことばだ。

いつか、また会おう。
いつか、夢は叶うよ。
いつか、いい事あるさ。
いつか、良くなる。

「 ....
駅を降りると夕日がとても綺麗だった。東京の端っこにある駅の、橋からみえる夕日だ。

いつか忘れたけど
ある日の、君を思い出した。

君は目を潤ませて
『とても綺麗だね。』って後ろから抱きし ....
『便器に頭を入れて流してほしいんだ。』
その男は言った。

『えっ?』
あまりに突然の話しに戸惑う。

男はもう一度
『便器に頭を入れて俺を流してほしいんだ。』
別に、深い理由なんてな ....
そよ風(39)
タイトル カテゴリ Point 日付
永遠という名のバス自由詩115/2/28 17:49
貴方の景色自由詩214/12/16 7:41
こんがらがった君の音楽自由詩3*14/9/24 18:53
ツバキホテル908号室自由詩014/9/14 0:36
今は説明できない世界で 存在しているけど知らない世界について自由詩3+14/9/11 1:52
夜想曲の夜自由詩014/9/10 8:28
喫茶店自由詩014/6/27 15:56
おやすみ自由詩014/5/12 23:03
三十億回目の春自由詩1*14/3/30 19:45
自由詩114/3/25 12:01
午後の山の手線 大塚ー池袋間自由詩113/12/17 8:50
冷製カボチャスープと宇宙の繋がり自由詩213/8/26 19:57
森は秋の支度をしていた自由詩113/8/24 12:04
晴れたら空に豆まいて NOW自由詩2*13/8/23 14:08
本当に綺麗なものをみてしまった自由詩213/8/22 0:52
ズレ自由詩213/8/21 10:00
灰色の街自由詩013/1/25 0:08
冬の記憶自由詩213/1/23 19:57
うつむせになったら ねむれるかもしれない。自由詩312/12/10 3:33
ある街自由詩112/8/20 8:48
君の哀しみを抱く自由詩112/6/19 9:07
空洞自由詩212/6/19 8:45
まひる自由詩4*11/11/25 8:25
言葉の粒自由詩3*11/11/18 12:06
逃げる人自由詩3*11/10/27 3:42
夜のひと自由詩3*11/9/29 7:08
夜の影自由詩211/9/28 8:39
いつか自由詩5*11/9/25 1:50
秋の夕日。自由詩411/9/16 8:16
便器男自由詩2*11/9/10 2:02

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