羽化する前の 蝉が
黄色い傘に 必死で 捕まっている
リアルな 姿に 出会いました
中の 緑色の 羽根が
微かに 見えて
それは しっとりと 土に眠る頃
描かれている 心のよう ....
フルスピードで 駆け抜けた
リミッター ギリギリチョッブ
何となく 一生懸命な 気がした
振れるほどに 遠く
触れるほどに 狂おしく
眺めるだけで 最高だった頃
身近だった 心 ....
見えるだろうか
砂粒のように
細かすぎる 神経細胞を
串刺しにした 言葉だよ
誰かの微笑みに 同調出来る位
未だ
回復すら していない
だけど くるり まわすんだ
傘回し ....
ツキの尽きた夜
月の欠片を突き合わせ
とろりと混ぜた液体を
そそくさと流し込む
この身体に
この心に
乱れた図体は
案外 頑丈で
どこまでも
壊れない
ように ....
空が あなたの 哀しみを 映して
哭いている
ギラリ 突き刺す 刃のような 光が
月の 隙間から 差し込んで
土砂降りの粒に キラリ 写った
瞳の 目の前に キラリ 移った
大 ....
祭や 花火の 季節だから
楽しそうな 恋人達が
嫌でも 目につく 夏だけど
寂しく響く 笛の音は
新たな ステップへと
導いて くれるでしょう
太鼓が弾む 音に合わせて
扉を そ ....
高ぶる感情は
抑えなければ ならなかった
誰に 躾けられた 訳でも無く
生まれ付いた 自制心は
私を 苦しめた
笑っても 戸惑っても パニクっても
静かに しずかに
指を立て ....
心を 解放して欲しいけど 今は 無理だから
せめて 開放して 少しでも 楽に なって欲しい
誰かに話せば 楽になれると 知っていても
第一声が 難しいことって 良く有るね
その 誰か ....
黄身は賢い
同化しないように
いつだって
気を付けてる
白身は綺麗
いつだって
光を発しているから
注目の的
それでも きみは かしこい
★,。・::・°☆。・:*:・° ....
ねぇ?
なあに?
ゆめ を みたの
どんな?
とても キラキラした
ねぇ
なぁに?
ゆめ を みたいね
キラキラした
七色の風 吹く夜は
永く ....
わたしは ホスト
あなたの ホスト
優先座席を 設けておりますから
別の座席には 座らないで 下さいな
いつもの 時刻
リザーブされた 感情
打ち返す 会話の波
さざなみカク ....
四葉クローバーの芽が出て来た
ペットボトルに 100均でゲットしたフタつけて
ジョウロ代わりに パッシャパシャ
水をあげると 喜んで
暑さに めげずに 笑っているよ
左鉢が ....
城壁を 想像しながら
三途の河原では 有りませんと
心の中で ゆっくり呟いた後で
石ころを 拾う
少しずつ 小さなものを 乗っけていかないと
崩れるって 言ったでしょう
教えられ ....
折角出会った翼に
嗚呼 今日も 触れられなかった
触れてしまえば 人間臭くなって
君は もう
二度と
飛びたてぬのかも 知れない
そんなコト 分かっていて
人間界の ....
此処が かつては 断層地帯だったんだって
いつも 伝える前に 通り過ぎてしまう
うんぜんねんまえ だとか
単位じたいも 分からない時代のことを
上手く 伝えられぬ 恐怖
そんな事態を ....
誰かの 思いを
貴方の 水晶に 映して
唱える
何を
クエスチョン マークの先に
見える 未来は
光って いますか
エクスクラメーション マークの上で
踊る 今日は
....
何かが 違う 気がします
乗り込んだ 列車が トロッコだったから
何となく 山間を 想像したダケで
山の水は 必ずしも
透明とは 限らないんだし
雨の 翌日は 必ず
翡翠に 出会え ....
もくもく と 浮かぶ雲で
空想も ふわふわ 膨らむので
さくさく と 音を立てながら
パンでも かじろうか
耳は どうしよう
もったいないから
隣の もふもふサンに
あげてみ ....
あなたが 失くした ラインダンスは
素敵な楽曲と 共に 蘇らせる事が 出来るよ
天使の声がした
素敵な楽曲って 何だろう
夏になれば 蛙の輪唱が 聞こえたり
合唱コンクールが 開催さ ....
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない
けれど どっかこっか 爽やかな
イメージばかりが 膨らんで
あなたが どうして ....
ギリギリ 覗き見 出来た景色が
全てだとは 思わないで欲しい と
君は言った
君の言った 言葉の意味を
直ぐに 理解 出来たならば
問題は 無かった
煮詰めたり 解き放した ....
あの、 ちょっと、
冗談だって言うことは、
分かっている、つもりなのですけれど、
ちょっと、しんどいです
ちょっとダケ ですよ?
忘れた筈の 上目使いを 続けた 炎天下
目薬も ....
一番 つらかった時代のことを
あなたに 話した
放してみて 霞んだ生活に
何処か 懐かしさをも 感じながら
そんな筈はないと 律する心は 儚くて
もっと 吐けば 良かったのだろうと ....
いつか 二人で見ようと 決めた朝日を
一人 見詰めてる
それ自体は 何てこたあない
見詰める瞳が 哀しそうに 思えたのなら
貴方は 少し 疲れているかも 知れない
待つ 月明か ....
身なりを整えて
スックと立つ背に 問いかける
実なのか 花なのか 茎なのか 葉なのか 枝なのか
もしかしたら 根じゃあ 無いのか
土壌深く 埋め込まれた 存在だ などと
どうか 決 ....
番号さえ 足せば
完成するのと 思いながら
最初から 一番にするのか
漸く 捥ぎ取った 一等賞なのか
ダントツの 一位とか言う
二重敬語みたいな 苛立ちをも 乗せる ....
窓を開かないと 見えないと言うから
素敵な景色を眺めるために
そっと 手繰った カーテン
元々は 白かった 筈なのですが
可笑しいね
下界の光で
もう 何色なんだか 分かんないや ....
石が 微笑った
意志は 笑わない
財布の中身が 合わないんです、
と 同程度の笑顔で
呟く
カラン、 と コインでも落ちれば
意味が有るのですけれども
どうやら そうでも ....
電線には 雀
絶対に 会話している風な笑顔で
闇をも すり抜けた
鴉は 怖くない
そもそも 黒い存在を 忌み嫌う理由が
分からないのです、と
溜息を 吐きながら
嘘の ....
夫婦円満の秘訣を聞かれました。
思いやること、
お互いを認め合うこと、
話を聞くことをすれば
大抵のことは
乗り切れるのではないでしょうか☆
円満と思うのが
自分ばかりでも ....
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