かすみゆく


昭和という名の喫茶店
中には常連のサラリーマンと
マスターらしき初老の男
私はなぜか吸い寄せられるようにその喫茶店に入ってきたわけだが
本棚に詰まってる室生犀星 ....
サイトでニュースを読んでいたら、
おめでたとおくやみがねえ、
同列に並んでたんだ。
的を得ているというか、節操がないというか、そうさねえ。
生きて、足掻いて、殴られて、恋をして、まあ諸 ....
なああんた。
私を舐めてるだろう。
なんで舐めてるんだ。
怒ってない。
ただ知りたい。
私のどこがきにくわない。
あんたのどこにひっかかった。

私はあんたが知りたいんだ ....
キチガイと勘違いされ
空き缶を投げられた
親父狩りならぬ年増狩りよ

確かに私は烏と飢えた子供と暮らしている
ごみを漁り
誰かの落とした銭を広い
汚ならしい身なりをしている

だが心 ....
やわらかな月が水面にうつる
すくったらきっと絹ごしの豆腐みたいなんだわとひとりごちる

せわしない烏が塵を漁る
捕まえて焼いたらプラスチックがでてくるんだろう

妖怪じみた義母を介護する
 ....
自然はいつも私を通りすぎる
私の存在などないとでも言うように

時に淘汰されすりきれた人生も
愛した男に別れを告げられても

自然は本当に確かに
私をすりぬける

けれども思う

 ....
しあわせ色に塗ろうとしたら
青い染料にどぼんとつけてしまって
一面が真っ青だ!
空に透かしてもやっぱり青い
太陽透かしてもやっぱり青い
マントにして空を飛ぼう
もう青はぼくの味 ....
 盲目なる野人
 陰湿なる大臣
 獰猛なる娼婦

血なまぐさい
人間臭い人間どもがはびこっている

パンをくれパンをくれと叫んでいる女の子は
首に首輪をつけられて
母親 ....
ふるさと


ボロい屋敷に住んでいた
トイレは暗くきしんでいた
兄弟は男ばかりで遊んでくれず
ふくれっ面の幼年期

母さん亡くなり
通夜をした
皆で囲って語り合う
 ....
いくら待っても
「死」はやってこない
実際には私は着実に「死」に向かっているのだが
まだ一向に見えない

私は日々
蔑まれ
軽蔑され
ののしられ生きている

赤ん坊 ....
散文



ゆうらりと逢魔が時に立ち上がる
女は錯乱気味に
「ジユウ、ジユウ」
と叫んでいる
そのくせ尻をどっかり座らせ
介護されるのを待っている



 ....
冷静なる心を持ち
勇猛果敢に攻めたてろ
水の雫を割らないように
燃え盛る炎の中でも雄叫びあげて

俺たちは勝ちに来た
俺たちは勝ちに来た

親父は敗れて割腹した ....
特殊なことは何一つできない。

でも、出来ることはやろう。

当たり前にやろう。

呼吸して吐いて、太陽の光浴びて、雨に濡れて、

あまり不摂生しないで、親に尊厳を感じて、
 ....
さくらはなびら
ふるふるふるる

さくらうすべに
きらきらひかる

ふるるしたにて
わたしみあげる

かぜにまうまう
さくらのふぶき
烏も死なない平和な日本で脳髄から腐っていくよ


ソラタは無職だった。
もう26になる。夢だったパティシエという職業は、なんだかんだで諦めて、今ジュンコのアパートでひきこもり生活をしている ....
笑う女がおりました
女はぼろ布をまとっており
知識もあまりなかったもので
町のものからさけずまれておりました

女は林檎の木の下でくらしておりました
赤い実のなる小ぶりの木です
女は雨 ....
毎回毎回ピンポンダッシュ
ガキはけたけた鳴き笑う
仲間とつるんで釣竿持って
どぶ川でもって魚釣り
食えない臭い魚たち
太陽さんさんおはよーさん
にび色錆びた廃屋の
階段に座 ....
今宵の月はひしゃげた月よ
なンか足んない頭でうかれる
さかづきに注ぐは甘美な水よ
一気に飲みほしブハハと笑う

楽してェか
師匠は言った
はいしたいです
俺様は言った
 ....
携帯番号教えてよ、
何気なく発したずっと言いたかった言葉。
帰りがけ、たまたま出会って、短い距離一緒に帰った時にとうとう言った。
君との繋がりが欲しかった。学校だけじゃ満足出来なくて、どこ ....
寝苦しい夜は
ジーンズに着替えてドライブに出かける
お気に入りのナンバーと
静かな車道

また明日が来るなんて
当たり前だけど当たり前じゃない
俺の夜はこれっきりかも知れないけど

 ....
夜霧に紛れる夜行列車

月は重く垂れこめる雲に食われて

都会を離れた田舎道を

車輪の音が規則正しく

突き進んでそしてキキイと嗤う

ここは動く島

誰にも止められない今は ....
戦争を知らない子供たち
に私はとても含まれる
ただ年を取り大人になった
だけども戦争をまだ知らず

お国のために撃ち合った
徴兵された男たち
脆い理想を背負わされ
愛する ....
ひらひらと水にたゆたう金魚
その小さな赤が目に焼き付いて
あの日の浴衣、後ろ姿をリフレインさせる

僕はあの子の白い手を見て
隣にいる誰かを見て
佇んだ
友人とたこ焼き屋に並 ....
死ににいく気は無いけれど
だんだんこの身は朽ちていく
日毎にガタつく体を持って
私は少し佇んだ

その折偶然あなたに会った
あなたは障害を持っているのに
生きている事を全身で ....
馬の背に乗り駆けるは姫か
囚われの君そなたはおのこ
牢獄の窓には月が射し
枷を鳴らしてうずくまる
姫は剣を携えて
光る光る蛍の様に
向かう先には地獄があるか
だが
駆け ....
お前か
私は影を追った昔の私の
お前はたよりなげにだが希望に満ちて
笑っていた
私は今子供を持ち。
お前に見せる顔があるかを聞きたく思う
話をしてやろうと娘に言ったら
アンタの給料言ってくれたらいいわと
跳ね返された
数学が飛び抜けて出来る長女
俺は焼酎で喉を焼きながら
昔は柳に月に古い茶碗に
怖いモノ達が潜んでた
昼間は ....
今年も夏が参りました

たっぷりの水、水、水

空からの。

海に還るのはサーファーか

わたくしはというとビールを飲んで

父と笑います

野心をもげとられ
 ....
山々の隙間に
山桜が咲いているよ
ドライブで見に行こうよ
まだ花見には間があるから
コンビニのおにぎり
シーチキンとか持って
ドライブで見に行こうよ
淡い桃色の花だけど
散りそうもなく ....
生き抜く
という仕事をわたしはしている
鳥の絞め方は昔他人のばあちゃんに習った気がするが
怖くて見てなかったから
そうチャリンコの乗り方も習得遅れの臆病者

あなた
生きてたでしょ
わ ....
田園(157)
タイトル カテゴリ Point 日付
かすみゆく自由詩7*12/4/25 17:08
自由詩112/4/15 17:43
あんたへ自由詩6*12/4/10 17:48
信仰自由詩112/4/8 13:28
日常自由詩4*12/4/5 16:58
自然自由詩5*12/4/5 13:40
ブルーブルー自由詩4*12/4/3 5:48
変革の前兆自由詩112/3/31 15:10
ふるさと自由詩7*12/3/30 15:38
自由詩212/3/28 18:27
散文自由詩412/3/26 16:41
白鷺自由詩412/3/24 19:45
凡人自由詩4*12/3/23 14:40
さくら自由詩212/3/20 16:03
烏も死なない平和な日本で脳髄から腐っていくよ散文(批評 ...212/3/11 11:52
生活自由詩112/3/1 16:46
また!自由詩112/2/9 16:15
ひしゃげた月よ自由詩111/11/12 15:03
着信ナシ自由詩111/9/14 21:38
ドライブ自由詩111/9/2 6:54
夜行列車自由詩111/9/1 18:59
戦争を知らない自由詩111/8/23 20:50
金魚すくい自由詩2*11/8/6 15:41
ささやかな、自由詩211/8/6 12:22
とある姫の物語自由詩2*11/8/5 22:31
お前に自由詩111/7/26 4:20
肝試し自由詩211/7/20 15:50
NATSU!自由詩1*11/7/7 23:34
淡い、桃色、続く色自由詩4*11/7/7 18:01
生き抜く自由詩211/6/28 0:02

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