地下鉄の通路を歩いていると
もしかしてこのまま出なくていいかなとか
考えそうになってあわててしまい
真っ暗な穴の方を必死で見つめる

滑りこんできた電車はなぜか
色褪せてみえるけどそんなは ....
待ち時間は後○分です
そんな掲示板を見慣れてた
いつ終わるのか始まるのか
わからない日々がこわい

雨は雨で 風は風
身をもって知るのがこわい

みえないものがこわいのは
元からだっ ....
雨に似たリズムを奏でようとした
人もいるかもしれないと思う
水たまりの波が
不規則に揺れる様をみる

とれないリズムは
私の体内のせいかもしれないし
ただ前進しかしないバスのせいかもしれ ....
自由になりたい
不自由になりたい
どちらも同じだと思う

コインだって結局コインだ
占いだって全部私のこと

傘をさしていてもずぶぬれになった私は
雨に沿うのをあきらめて
肩にかつぎ ....
こんなに雨がふっても
それでも空は知らん顔なんだ
雨のすきまをぬって
空へのぼってやりたい

つきぬけた空は
がらんどうの広場なんだろう
だあれもいないかわりに
なんにも響くことはない ....
言葉たち
罪ない言葉たちも
降る雨に似て
時に罪色になる

心模様
荒れて唇が
ふるえて打たれて
雨が薬になる

どんな音?
どんな夢?
雨がみせる景色も人それぞれ

悲し ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう

目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね

ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
夕暮れに咲く花は

さみしさに強い花

人が通っても

車が通っても

知らん顔

なのにこどもがぐちゃっとにぎったら

思い出になっちゃった
細い糸
端と端
互いにもってひっぱって
どんどんどんどん
どんどんひっぱって

切れるわけないよ
伸びてゆくよ
世界がかぶさって広がってゆくよ

円と円
縁と縁
まるければきっ ....
みえない人を探している
どこかにいると信じている
でもそれは
自分ではないだろうか
私は私が頼りない

高く積み重ねておきたくて
深く蓄えておきたくて
少しづつ
なくしてゆくことを知 ....
無表情な夜の空の
下に風鈴がさがる
いってしまった祖父がつりさげて
忘れられた風鈴がある

夏でもないのに
でも冬にもあった
そんな確認はいつも
悲しいとき

風鈴は祖父のことも
 ....
ガラス張りの夜にいれられて
星が隣を横切る
月だって薄い雲に隠れてるこんなに近い

願い事は禁止されて
夢だけが送られてくる空
泣いているのは人だけじゃない
命は揺れている

どうし ....
雲のカーテンがめくれると
まぶしい青が隠れてた

みつけた
いたんだね
いっきにかけあがって抱きしめた

青空はひろい
わたしのすべては青にとける

生まれた生きた生きている
ぜ ....
私に花の名前を
教えてくれた人はもういない

つんと上を向いて
咲く紫の花の
名前は
似た者同士のどちらか

なぞなぞみたいにして
笑った昨日が
思い出される
まぶしいカキツバタ ....
雨を味方に
ずるずると決めないことを選ぶ
雨を味方に
こたえないことを選ぶ

ずるいね
この文字さえにじませるなんて

気配で抱かないで
私がほしいものを当てないで

あなたの声 ....
幸せにしてやる
なんて失礼だよね
そんなこというから
雨だってどしゃぶるよね

幸せってなんだろって
考えようとしたのに
叩きつけられてくる
雨に興味がわいた

人が人がの列に
 ....
朝のテーブルに
残されているあなたの心
さみしかったんだねって
気づくのがなんで今なの

いない人の空気を
かみしめて曇り朝
コーヒーにむかって素直になったって遅い

言葉にいわせる ....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ

夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている

いつも気づかないことに
気 ....
朝に星の欠片をみつける
きらきらそれが太陽のこであっても

緑もひかる
風もひかる

あなたにみえる風のひかりを
あなたの目を借りて私もみたい

幼児が両手を伸ばして歩くのは
風が ....
そうなのかもしれないなあ
一日に何度もおもう
そうなのかもしれない
私の中のピースとは
いろんなところで出あう
まるで しくまれたイノチの雫

いつも怒っている人には
怒る必要があるの ....
ぐんぐん ぐんぐん上昇していって
ふわん
平行になる
それが夜です

空はくろなのに
ところどころオレンジ
それが夜です

両手を静かに大きくひろげた
女神がいるよな
それが夜で ....
君の胸のドアをこじあけ
わたしが眠るスペースをつくる
何度も何度もふみならして
あなたがなにもいわないうちに
丸くなって眠る

あなたの温もりと
私の体温がとけあって
ひとつになればい ....
何のために生まれてきたかなんて
突然わかったり
わからなくなったりするのだろうね
そう木がいいました
木は私が生まれる前からそこにあったので
私が生まれた時から泣いているのが
おもしろくて ....
ずっとのぼっていた
ゆるやかな坂道だった
笑ってはいたが 少しづつ息は苦しかった

歩みはとめなかった
押されているようでとまらなかった
胸はなぜかほんの少しどきどきしていた

薄いベ ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい

足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる

平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる

 ....
けんかしてるときも
仲直りのときも
同じ場所にいるじゃん
月は空にあるじゃん

ぎりぎりのときも
よゆうのときも
届かない場所にあるじゃん
月は空にあるじゃん

うたたねして
あ ....
どんな言葉だって食べてやる
そう思ったけどあたしって
すき嫌いが激しいの
食べたくない言葉が多いの

とりあえず食えってあなたが
いうからちょっとなめてみる

ほらやっぱり苦いね
ほ ....
朝に残っているものは
足跡だけなのに
そこから香りがするとおもえて
そっと口びる寄せる

夜が忘れていったのは
羽ばたけなかった想いだけ
まわりなんか見渡さない
同じ姿しかいない

 ....
言葉には温度があって
軽々しかったり 重々しかったり
しらじらしかったりするという

かき言葉に
それだけの意味を私が込めたとして
どの線からもそれは滲んではこない

私の指から離れた ....
少し冷たい雨が去り
やけに光った星がある

あなたはもう眠ったかしら
優しさなんかじゃないけれど
ぽおんとほおる この気持ち
できれば届いておくれよと

山吹色にみえている
私のすき ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
七番出口未来行き自由詩311/5/31 23:01
壊れた掲示板自由詩111/5/30 23:42
虹待ちのバス停自由詩411/5/30 10:26
待ちぼうけ自由詩111/5/29 23:11
雨の広場自由詩411/5/29 22:31
雨の頬自由詩111/5/28 17:45
今日を旅する自由詩411/5/28 9:23
夕暮れの花自由詩111/5/27 18:27
地球の糸自由詩511/5/26 22:01
かえってきてよ自由詩311/5/26 20:40
夜に下がる風鈴自由詩311/5/25 23:38
明日の太陽を創ろう自由詩111/5/24 21:45
空のカーテン自由詩311/5/24 15:01
紫の花自由詩111/5/24 10:31
雨男自由詩211/5/23 10:50
雨はどこからふるの自由詩411/5/22 9:47
朝のテーブル自由詩111/5/22 7:52
あいにきた夜自由詩511/5/21 23:00
あのこの目は風をみつけた自由詩211/5/21 9:32
共存自由詩111/5/20 20:04
夜をおひとつ自由詩6*11/5/19 21:01
君の中で眠りたい自由詩4*11/5/19 11:33
木から生まれた娘自由詩3*11/5/19 9:33
朝の気配自由詩211/5/18 12:30
肌寒いよるには自由詩311/5/17 22:58
あるじゃん現象自由詩111/5/15 21:19
言葉を食べる人自由詩311/5/15 13:36
流れ着いた花自由詩211/5/15 8:51
もじの魚たち自由詩611/5/14 12:26
静かな心でみる星は自由詩311/5/13 23:17

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