今日のすきまに
ぎりぎりにすべりこませる
あなたへの想い
ワスレタクナイ
それは自分のためかもしれない
六月梅雨空
まとわりつく 水の気配を
あなたにたとえて
一人じゃない夜と ....
雀たちの会議を
傍聴しているカラス
雨の参入で流れて解散
どこいくの?
私は濡れて
またお留守番
モニターに映っている
ものいわぬ数字と
はじまりの曜日に
いろいろなはじまりがあり
それに疲れたあなたと
お茶を飲むそんな夜
言葉がなにも
生まないことに憂いたあなたは
お茶に浮かべる
昨日からの想い
知らぬ顔で飲み ....
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う
そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ....
花の名前を
知らないで愛でている
赤い花
青い花
黄色い花と
色の名前で愛でている
その色だけがすきなのではないけれど
と きいてもいない花にさえ
言い訳しながら
人はす ....
笑いながら傷ついて
そうして大人になってゆく
だからみな
笑顔が儚くなって
発しない言葉をまとって
薄くなるのは
影だけじゃないのでしょう
重みをましてゆく年輪は
だれかを想うという
....
たくさん歩いたら
遠くへゆけると
思っていたのに実際は
足踏みしてるだけ
放り投げたい心だけ
それもかなわずに
だれかがなげたボールを
受け損ねて傷ついて
自分だけが苦しいと
....
道に迷っているときは
道しか目には入らない
そのうち心の中に
悪い気持ちがあふれる
あの時こう言ったのに
私はこうしてあげたのに
私はではじまる言葉が
ざわざわとわいてくる
救 ....
雨はずるい
ひとつぶは冷たくないのに
大勢でかかって
すっかり冷やしてゆく
いつのまにか
私のカラダは冷え切ってしまった
だから
あなたの存在が
唯一のヨリドコロにおもえて
私は ....
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます
ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの
太陽だって別に悪気はなくてね ....
しんどいねん
あなたがそう言うから
うん って答えた
いいことあったんよ
あなたがそう言うから
うん って答えた
しにたい
あなたがそう言うから
うん って答えた
あなた ....
強がりしかいない国
君と僕もまた例外でなく
弱さなんて
いつのまにか鍛えられる
そうでなければ
前をむくこともできやしないから
だいじょうぶ
そういうことでしかゆるされない
君 ....
お気に入りのフレーズを使うのがすきなあなた
笑っちゃいけないね みんなそうだね
前髪をいじるみたいに
数ミリを気にする
太陽と水と風を頼りに
私たちはこれから
どこまでゆこう
区 ....
ぎゅっぎゅと十本の指で
つくりだすお料理
言葉だってそんな風に
指を丸くするでしょう
にぎった鉛筆
注がれる瞳は
まるで文字になる想いを
食べるようでしょう
夜とそれ以外の時間 ....
無口な人は悲しげだ
無口な人はうれしそう
主人公って大抵無口だ
そんなに話さないのにどうして
人をひきつけられるのか
そんな気になる設定は
やっぱりテレビの中にしかない
無口な人 ....
アツクなりきれない太陽も
そろそろ落ち着いて
そんなわけだから戻っても
もういいんじゃないかな
どきどき ばんばん 暴れ出し
駈け出してきたんだろ
吐き出す息も敵にみえて
苦しかった ....
窓があいたままの部屋で
カーテンがゆらゆらゆれる
おいでといっているのか
ただ踊っているのか
ときおり風がやんで
動かなくなったりして
さみしくなりそうになって
また踊りだすカー ....
夜がすき
真っ暗でも
えい と空を切り裂けばきっと
星も月も
むこうのページだってきっとある
そう信じているから
眠っている間に
くるる くるる まわる地球
いやなこと
悪いこと ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという
想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
黒になりきれない夜は
まばらな黒雲をまとう
きっと空もさみしいんだ
真っ暗じゃないからって
君は黒い服で
考え事して歩くから
僕は心配でたまらない
どんな一日だっていいじゃない
....
だれも愛さない
みんな愛してる
これって同じこと
選ばないから
選ばれない
大事に差をつけて
守られたがるけど
ずるいだけかもしれない
でもやっぱり
私だけって言葉にすが ....
ねえ そこから月がみえる?
どんな場所でだってみえる月は
汚れてなんかいないよね
あなたうなずいているよね
ねえ そこからあたしみえる?
うん って そう うん って言ってよ
それは嘘 ....
価値の無いものなど存在しないとおもうのに
どうして自分のことだけには
それはあてはめられないのだろう
ありがとうという言葉に
満たされてしまうのに
ふいと横をむかれて
萎れてしまう
....
神社の鳥居をくぐる
それだけで空気が違った気がする
生まれる という言葉をひらめく
きつい上り坂に沿って
水が流れている
のぞきこめば 蟹がいた
命って言葉をひらめきながら
もう指をのば ....
暑いね って言ったり
寒いね って言ったり
気候のことだけじゃない
私が言いたいこと
うれしいよ
さみしいよ
そんな素直な気持ちを込めていたりする
こつんと
頭ぶっつけるみたい ....
惹きつけられる絵があって
なにに感じて
涙腺がゆるみそうなのか
言葉でいいたくてたまらないのに
海に泳ぐ砂みたい
文字がさらさらおちる
心の中の流れは
少しもとまらなくて
なぜ な ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな
うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな
おんなじ背中があったなら
一緒 ....
小さな謎がとける
氷の塊は
とろけたとたんに
別のモノになりすまして
心の
わだかまり
は 塊とは違うモノかしらん
ストローでつっつきながら/液体の中の氷を
暑い暑いという ....
恋してる人は
ばかみたいに熱がある
直射日光みたいに直視できない
強になってる暖房機みたい
恋してる人は
前線でコトにあたるといいよ
無敵で不敵な
シュプレヒコールで恋人との ....
そんなことお前が決めることじゃない
可能性は/私の
みえないほどあるようです
限界がみえたらいいのに
雨のわっかをみながらそう思う
そういえば
雨に濡れない方がいいのだっけ
....
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